詳細を閉じる
本読んだー!
16ページ目
三秋縋の作品順々に読んできたけど一番刺さったな〜虚しさもあり暖かさもあるいい恋愛小説だった
熱がないようでいて野球が好きな感じがじわじわ伝わってくる。良くも悪くも野球に脳を焼かれてる人が甲子園再開に奮闘する
肩を壊してる元ピッチャーで野球に燃え尽き、恨んでたのに焚き付けられて、燃えてる感じとか、戦後翌日から1年の日本の情勢とかも面白かった
まあみんな結末はわかると思うからアレだけど、終章で出てくる描写が表紙、背表紙とマッチしてるのも感慨深し
雲は湧き、光あふれて も3話目が戦前の話
「貘の檻」と同じ世界観で共通する人物も登場。「貘の檻」で起きた事件も少しだけ言及されてる。
読んでみれば「過去の事件で故郷を去った、父親が殺人事件の容疑者、主人公自身も秘密を抱えた父親であり子供と共に故郷を訪れる」等が共通してるけど「貘の檻」の登場人物が出てきたのは少し意外だった。
米澤穂信「栞と嘘の季節」
「本と鍵の季節」の続編。事件は起きるものの人は死なないので(死ななければいいというものでもないが)意図せず箸休めになった。
軸となるのは二人の女性が橋から飛び降りて亡くなるという事件。二人が何を考え何を思い何に絶望しどんな理由で死を選ぶに至るか、真実なんてわからないんだけど何となく身につまされる思い。
子の現国の教科書をパラパラしていたら目にとまったので取り寄せ。メールやFAXでの依頼が多い中、手書きでのパン小屋の建築依頼から始まる建物完成までの往復書簡。パンも建物も、ものを作るって温かい。
(読んだというよりは読み返した、ですが)
最近、異種移植の話をニュースでも見かけるので再読。この物語の中ではどのようにして異種移植を完成させたのだろう…
身体への拒絶は克服した。でも、精神の拒絶はどうか?
初恋って、終わったあとに自覚するのはなんでなんやろう。あと、初恋ってすごく夏っぽい。
悪夢と悪夢のような過去が明らかになって苦しい、辛い展開が続くけど最後はほんの少し救いと希望があって、そのシーンに辿り着くまで読んでよかった。
この作者が書く物語に登場するどこか諦観した少年の描写は不思議と小さな棘みたいに刺してきて胸が痛むんだけどつい読んでしまうんだよね。
あとよく同じ名前の刑事が登場する気がするけど同じ人物だったり、何か繋がりがあったりするんだろうか。
うひゃ〜ヤバいものを読んでしまったぁ〜!この世の秘密を知ってしまったぁ…という気にさせられるから川上さん大好きです
物語を読んで最後1ページにある写真で謎が明かされる(答え合わせになる)タイプの小説。三章+終章で一応終章が各章の後日談的なお話になっている。
写真を見てやっぱりと納得したりなるほどと感心したり遊び心があって楽しいと言えば楽しい。陰惨な事件が起こるので楽しいと言っていいのかわからないけど。
父の勧めで読んだんだけど、これは大人になってから読むとグッとくるだろうなあ 子供の頃に住んでたもうとっくに取り壊された家とか、既に両親共に亡くなってるとかそういうのがあると余計に共感しちゃうと思う
どちらかといえば不気味な話として描かれてはいるのかな でも後半部分で涙腺にきた だから父も勧めてくれたのかも
海外でも映画化されたらしいけどあの雰囲気はやっぱ日本ならではだと思うのでまずは日本版を見たいな…
エンタメ慣れしているせいで“スカッとする応報”を求めてしまう
でもこの終わりだからこそリアルを感じる読後感だよ
ヒグチユウコさんのちょっと不気味な挿絵も作品にマッチしてて、“本”としても素敵な仕上がり
夢中になって一気に読んだ。登場人物それぞれの視点で描かれていたそれぞれの物語という名の糸が、ひとつの反物に折られていくかのように収束していくさまに引き込まれた。この本こそがひとつの丹術だと思う。
「さては裏切っているな貴様」「ははーんあの勢力が裏にいるな?」がわかりやすいけど、情景描写が美しく、人物描写が魅力的で気にならなかった。色んな種類の「強さ」と「美しさ」を持った女性が多くて良い。
終盤で「皆のことを考えられる人は、だからこそ皆のためにがんばりすぎちゃうんだよな…」とぼろ泣きした。遺されたあの人のその後は続きを読めばわかるのかな。
怪異の住むマンションで、隣人である怪異自身が話す怪談を聞きながら暮らす、っていう話
怪談は確かに怖いんだけど、主人公が淡々としてるし怪異隣人も友達みたいに接してきてちょっとかわいくすらあるのでなんか妙にのほほんとした空気が漂う不思議なホラー?だった
隣人、描写からしてかなりやばそうな存在なのに仮にキャラ化されたらかわいくデフォルメされちゃいそうな可愛さがある気がする
・自分ができるぶんだけの仕事をこなしながら進むことに意味を持たせてほしい。それが自分らしさだ
・今後どうなるかわからなくても自らの居場所を黙々と守る自分を今以上誇らしく思ってほしい
去年入院手術して結構ギリギリで、仕事や生活を変えたいと思うようになって、休み中に読み返し
明日からもできる分だけ、でやってゆく
仏教とかコードとか全然わからん民だけど面白かった!割と読みやすい系の円城塔
あの言葉も仏教由来なんだ〜
同名映画を見たので原作を読んだ。
娘視点で父親との関係を描いた作品だが、映画と小説で解釈が違った。映画で見た時は娘の感情を現在進行形で追っていく描き方だが、小説だと回想録であることも手伝って一歩隔たりがある。娘が冷静にみえる。
母親とのコミュニケーション不全も気になった。娘の孤独が際立って感じられる。
映画でカットされた後半部分はメロドラマにもなりそうな展開なのに、人との関わりは腹のうちにしまっておかれて、大きな波乱もなく終わる。
このままでいいような、少し寂しいような、不思議な読後感だった。
マジシャンの少女と彼女に一目惚れした同級生の少年が学校内で起こる謎に挑むミステリ…といった風だけど、少女達の孤独や不安、秘めた思い、抱える弱さ、それでも誰かの為に行動しようとする強さといった内面の描写が細かくていい青春物を読んだなあと。
先に著者の城塚翡翠シリーズを読んでいたので、その前身のようなお話なのかもと思った。
勤めてる会社が傾いてきていて辞めさせられるのではないかという恐怖と整備された登山道ではないところを登る(滑落などの危険が伴う)ことを対比、比較した話…なのかな?
読んだあとかなりモヤモヤしてるんだけどそれが自分でもなにかわからない