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本読んだー!
19ページ目
お二人のお手紙のやり取りの本で、話題が幅広くするすると読める本だった。戦争の話や幽霊の話など心に残るものも多く、図書館で借りたけど買って手元に置いておきたいなと思う一冊だった
おもしろかった……仕事終わったあと読み始めたら引き込まれてしまって、そのままお風呂入ったりしながらずーっと読んでた。おかげで目が痛い。
残り3人になった時点で、というか6人目があの人だと判明した時点でトリックに見当がつき、このトリックができる人……と消去法でたどり着いたけれど、不朽の名作と呼ばれるのも頷ける出来。ネタバレを目にせずにいられてよかった。いい体験をした。
かわいい結婚生活!ずっと恋人同士のような緊張感のある関係。少女性に対する全女性の憧れ・嫉妬を意に介さず、そのままやり切ってしまう。見る人が見れば薄い氷のうえに成り立つみたいな危なっかしい幸福だろう。それを日々繰り返すのは精神力が要求されると思う。でもきっと幸せの本質ってまさに薄い氷みたいなもので、丁寧に扱わないと簡単に壊れてしまうんだろうな。
およそ100年毎に転機が訪れ、時代は巡り変わりゆく
イジョルニ人とレーエンデ人のコンビ視点で展開されていたが、今回はハーフで双子。そうきたか
リーアン周りの設定は大分気にはなる、というか神が実在するのならこんなに長く時間をかけ、運命の糸を手繰る必要とは。まあ、時間をかけなきゃいけないって話なのか
終盤ふわふわいいことが廻るけど、これ最終巻じゃないって知ってるから!悪いこと起きちゃうんでしょ!?ってなる嫌なふわふわ感なのしんどいなー
月と太陽を読んでこその本作というのが作者の話だが、個人的にはこっちから読んで英雄が気になった人が月と太陽を手にとっても面白いと思う
結末まで見ないとこの作品の感想はまだわからないよとは思うけど
アーロウが男娼なのでその辺は時折描写に出てくるし、根底がそれで大分序盤から希死念慮にとらわれがちだから注意かも。幸せはすぐそこにあるけども
仙台出身の自分にはかなり抉られる内容だった。でも、被災地への深い祈りと、敬虔な気持ちを感じた。構成も緻密で読み応えがある。最後のセーフティネットである生活保護、その網目さえ零れ落ちた存在たちのこと、制度運用の現場と現実。同じ登場人物が出てくる「境界線」もかなり重かったが読めて良かった。
面白かったので続きも読んでいきたい。
自然の怖さと衛生観念の重要性を啓蒙するために教科書に載せて映画化ドラマ化漫画化してほしい
献体された方と研究の犠牲になった動物たちの冥福を祈ります。
文章が固くて流し読みした部分もあるけど、研究のために私財を投じ、解剖医者と陰口を叩かれながらも病原を突き止めることに邁進し、自分の体を感染経路の実験台にしたしたお医者様たちの情熱を感じる。次の世代のためにこの寄生虫病を根絶しようと努力し続けた住民の人たちの執念が勝ったんだな
夢のマイホームを手に入れたはずが家の中で奇妙な事が起こり始める家族の話。あらすじから嫌なタイプの話だろうなと思っていたので「悲惨な展開はあるだろうけど子供が被害に遭わない話だといいな」くらいに読み始めたけど…そ、そうくるかあ…あああ…
とりあえず狭い所が苦手な方は読むと苦しくなるかも。自分は閉所恐怖症ではないが何か息苦しい気分になった。
全12編からなる短編集です。好き過ぎた。令和のこの時代への風刺にもなる作品がちらほらあり、これが昭和28年から32年にかけて発表された作品だという事に驚くばかり。表題作も良かったし、三人の紳士たちの話は特にお気に入り。紳士達をそれぞれメクラとカタワ(あえてこの言い方にします)にしている事にセンスを感じるし、一向に話が噛み合わない様はまさに搾取する側とされる側のそれだよなと。今の日本すぎて笑いさえ出ました。いやー良かった!好みはバッチリ分かれると思います。
分厚さと何巻続くんだよこれ…という畏怖から避けてたけど、読み口はラノベだね。良くも悪くもラノベ
最終巻は今夏発売予定らしい。この結末は気になる
普通に面白かったが、『ここが見どころでっせー!!!ここが書きたかったんですわー!!!』みたいな鼻息の荒さを感じて萎えた
書きたいところありきで少しボロが出てた箇所もあった
風流をこよなく愛し、やたらめったら感動しては泣くみたいなイメージのあった平安貴族に「血の気が多すぎる」というイメージがこびりついた…
登場人物の株の乱高下が激しい。とんでもねぇ親王だなと思ったら家族への情には厚くて火事の際母を抱えて逃げてたり、喧嘩の仲裁を見事にこなした人がとんでもない犯罪幇助を二度もしてたり。女房の狂乱から身を挺して童を守った天皇でも暴力沙汰に関与してたり。
登場人物たちの株の乱高下が激しくて、最終的に「実資しか勝たん」になった。私刑を良しとせず検非違使に裁定を依頼するとはさすが賢人右府だぜって心でガッツポーズした。
館デビューしました。
日本語リテラシーの勉強中に紹介されてて読んだ本。段落がこんなに奥深いものだとは。
特に紙媒体と電子媒体における段落の扱いの違いが興味深かった。
人の心の傷が癒える過程。病気によって死に直面させられた患者たちの心の揺れ動きが丁寧に観察されている。どんな状態にも寄り添う眼差しがあたたかい。
写真論/絵画論
冒頭にカラー写真でリヒターの作品が掲載されている。本文は複数のインタビュアーとの対談と、リヒターのノート(日記帳?)に書き残された本人の心の呟き。
自分自身のことが大好きであり大嫌いでもあり…といった自意識過剰さはアーティストにありがちなものだと思う。そんな中でもリヒターは客観性を重んじているようだ。高潔な精神を持ち、天使が人間になってもがいてるようなところがあるように思う。
確かに「感」情が「動」かされはしたけど、感動という単語に抱いているキラキラあたたかいイメージとは違った。読み終えてぐったりしてる。
遊園地のコーヒーカップに、自分で操作できない状態で乗らされた気分。ぐるぐる目が回るのに自分では止められず、やがて目が慣れてもっと回ってていいのにと思うけれど、そう思うころには成す術なく回転が遅くなっていく…みたいな。
名作は往々にしてそういうところがあるけれど「読んでよかった、でも二度は読みたくない」と思わされる作品だった。パン屋の人々に自分と同じ醜さを見て喉が詰まる。
パリのカフェ文化と、カフェが街で果していた役割について。名を馳せた作家や芸術家たちがなぜカフェに集ったのか。サロン文化など、人と人が集い繋がりを持つ場についての歴史と考察。また、主催者の役割など。
一時期流行った「サードプレイス」という概念。もはや定番化した感じもする。カフェをやりたいと気軽に夢を語る人もよく見かけるし、自分でもたまに空想することはある。この本を読んでみて実際に運営するのはとても大変そうだとリアルに感じられた。店として経営もしなければならないし、人間関係に相当気を配れる人じゃないと「天才が集まるカフェの店主」にはなれなさそうだ。
古い時代のパリについての文献を読んでいるのはそれだけでも楽しい。パリに関しては差別などよくない噂も聞くけれど、やっぱり魅力ある場所なんだなと思った。