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小説書いったー
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NB6xom
2022年7月11日
「暗い話書きすぎって言いましたよね」
「死のうと思うんです」
編集の顔が引き攣り、さっきからずっとテーブルを叩いていたペン先が止まる。
「…あの、パワハラとかそういう理由じゃないですよね」
「はい」
「でも、あの、死ぬとかそういうのはよくないですよ」
「はい」
はい、はぁ、はい。それだけ返してビルを出る。帰り道、いつものコンビニでしこたま酒を買う。去年も出てた紅茶味のクラフトビールに青りんご味のストゼロ。埃が積もったままのウイスキー。去年と違うのは店員だけだ。
ストゼロを飲みながら歩道橋を上がり道路を見下ろす。流れ星のように走り去るテールランプは滲んで見えた。死ぬ勇気もなければ明るい話を書く勇気もない。
「暗い話がなんだよっ」
通りすがりの親子がビクッと肩を揺らし、慌てて階段を降りていく。
「暗い話が悪いかよっ」
中身が半分ほど残った缶を振りかぶって投げ捨てる。中身を飛び散らせて空を舞う姿は彗星みたいだ。
綺麗だった。
返信の受付は終了いたしました。
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スレ主
(NB6xom)
2022年7月11日
ttps://tters.jp/c/54130
の続き。
「死のうと思うんです」
編集の顔が引き攣り、さっきからずっとテーブルを叩いていたペン先が止まる。
「…あの、パワハラとかそういう理由じゃないですよね」
「はい」
「でも、あの、死ぬとかそういうのはよくないですよ」
「はい」
はい、はぁ、はい。それだけ返してビルを出る。帰り道、いつものコンビニでしこたま酒を買う。去年も出てた紅茶味のクラフトビールに青りんご味のストゼロ。埃が積もったままのウイスキー。去年と違うのは店員だけだ。
ストゼロを飲みながら歩道橋を上がり道路を見下ろす。流れ星のように走り去るテールランプは滲んで見えた。死ぬ勇気もなければ明るい話を書く勇気もない。
「暗い話がなんだよっ」
通りすがりの親子がビクッと肩を揺らし、慌てて階段を降りていく。
「暗い話が悪いかよっ」
中身が半分ほど残った缶を振りかぶって投げ捨てる。中身を飛び散らせて空を舞う姿は彗星みたいだ。
綺麗だった。