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小説書いったー
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kYajwa
2022年7月19日
じじじ、じりじり、じゅーわじゅわわ、この音が聞こえると、また面倒な時期がやってきたと私は憂鬱になる。私は押し入れから豚型の蚊取り入れと団扇を取り出し、台所の下にしまっていた蚊取り線香にシュボッとマッチで火をつけ、そっと豚に食わせた。
暫く団扇でパタパタて煙を外に向けて煽っていると、ぼと、ぼとぼとっ、と音がしだした。
今年は割と上手く行ったな、とマスクと耳栓をつけ、カニバサミとゴミ袋を手に庭へと出ると、そこには例年通り、クチナシの木の麓に大小様々な口が落ちていた。
落ちている口からはまだ弱々しく「ギギ…ギリ…」と音が漏れている。
私はそこに蚊取り線香の煙を吹きかけ、口が動かなくなる事を見届けた後、カニバサミで摘んでゴミ袋に入れたのだった。今年はこの作業が1週間で終わればいいのだけど。
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暫く団扇でパタパタて煙を外に向けて煽っていると、ぼと、ぼとぼとっ、と音がしだした。
今年は割と上手く行ったな、とマスクと耳栓をつけ、カニバサミとゴミ袋を手に庭へと出ると、そこには例年通り、クチナシの木の麓に大小様々な口が落ちていた。
落ちている口からはまだ弱々しく「ギギ…ギリ…」と音が漏れている。
私はそこに蚊取り線香の煙を吹きかけ、口が動かなくなる事を見届けた後、カニバサミで摘んでゴミ袋に入れたのだった。今年はこの作業が1週間で終わればいいのだけど。