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素敵です…!主人公の気だるい、やるせない感じがすごく好きです… -
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やったー、ありがとうございます!深夜のどうしようもなさを何とかしたくて書いたので、主人公にやるせなさが伝染したのかもしれないですね(?) -
「はぁ」
「もっと前向きで明るい小説を書いたら? ハッピーエンドじゃないと売れませんよ」
「はぁ」
はぁ、はい、はぁ。それだけ返して編集室を去る。根暗な人間なのだから暗い話しか書けなくて当然じゃないか、とは言い返せなかった。俺は根暗でコミュ障でぼっちで陰キャのチー牛なんだよ。八つ当たりがてら蹴り飛ばしたチューハイの空き缶が甲高い悲鳴を上げて道路を転がる。
帰り道、コンビニでしこたま酒を買った。埃の積もったミニボトルのウイスキー、ダブルアセロラのストロングゼロに、紅茶風味のクラフトビール。味なんかどうでもよかった。どうせただバカみたいに飲み干すだけだから。
ベランダに出て、つまみ代わりの味付け海苔を齧りながら夜景を見る。ストゼロはゲロみたいな味がしたし、ウイスキーはただ喉を焦がしただけだった。
八つ当たりがてら投げ飛ばした空き缶は、無言のまま暗闇に消えていった。こんな都会じゃ星も見えない。