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小説書いったー
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zsPWFR
2022年8月4日
ジャンル:ホラー?
かちゃり、と食器が音を立てる。真夜中の2時半。その音で覚醒する。またか、と思った。
俺は、女の幽霊と同居している。ラップ音やちょっとした金縛りぐらいで特に害もないし、時折見える姿が美人だからというのもあり、お祓いなどもせずに今に至る。事故物件という話は入居時に聞かされていないし、管理人に確認してもそんな事実はないという。
最初の頃は騙されているのかと疑ったが、祟りや呪いを信じていない性分が幸いして、徐々に気にならなくなっていた。むしろ、美人と同棲できるという下心が勝ったのか。
かちゃり、かちゃ、かちゃり、がちゃん。
おかしい。彼女はこんなにうるさく音を立てないはずだ。違和感に突き動かされるままに明かりをつけキッチンへ行くと、彼女が立っていた。
その腕に、小さな赤子。
そして俺は、初めて彼女の声を聴いた。
「ほら、パパにご挨拶して」
母親になった彼女の声が虚ろに響いた。
返信の受付は終了いたしました。
かちゃり、と食器が音を立てる。真夜中の2時半。その音で覚醒する。またか、と思った。
俺は、女の幽霊と同居している。ラップ音やちょっとした金縛りぐらいで特に害もないし、時折見える姿が美人だからというのもあり、お祓いなどもせずに今に至る。事故物件という話は入居時に聞かされていないし、管理人に確認してもそんな事実はないという。
最初の頃は騙されているのかと疑ったが、祟りや呪いを信じていない性分が幸いして、徐々に気にならなくなっていた。むしろ、美人と同棲できるという下心が勝ったのか。
かちゃり、かちゃ、かちゃり、がちゃん。
おかしい。彼女はこんなにうるさく音を立てないはずだ。違和感に突き動かされるままに明かりをつけキッチンへ行くと、彼女が立っていた。
その腕に、小さな赤子。
そして俺は、初めて彼女の声を聴いた。
「ほら、パパにご挨拶して」
母親になった彼女の声が虚ろに響いた。