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小説書いったー
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BD9aHf
2022年8月21日
小さな中華料理店。
無骨な店主が一人、新聞を読んでいる。
数年前までは深夜に開いているこの店は重宝がられたものだが、昨今では深夜に歩いている人間がめっきり減ってしまった。寂しいものだ、と店主はため息をついた。
「あの、まだやってます?」
突然、ガラガラとガラス戸を開いて客が入ってきた。
外はにわか雨が降り出していて、濃厚な雨の香りが漂ってきた。店主が頷きつつ立ち上がると、先頭の客が外に声をかける。
「まだ大丈夫だって!」
ワイワイガヤガヤ、どうやら団体客のようだ。
「なんで全部フライパンから飛んでいっちゃったんだろう…」
「冷凍も美味しいけど、ここのが食べたくなっちゃったんだよなー」
「お腹すいた!!」
それぞれ話しながら入ってきた客は十数名。頼まれたメニューはほとんどがチャーハン。
おそらく飲み会の席か何かでチャーハンの話題でも出たのだろう。店主は口の端で小さく笑うと、さっそく中華鍋で米を入れ、卵と自慢の焼き豚と刻みネギのチャーハンを作り始めた。
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無骨な店主が一人、新聞を読んでいる。
数年前までは深夜に開いているこの店は重宝がられたものだが、昨今では深夜に歩いている人間がめっきり減ってしまった。寂しいものだ、と店主はため息をついた。
「あの、まだやってます?」
突然、ガラガラとガラス戸を開いて客が入ってきた。
外はにわか雨が降り出していて、濃厚な雨の香りが漂ってきた。店主が頷きつつ立ち上がると、先頭の客が外に声をかける。
「まだ大丈夫だって!」
ワイワイガヤガヤ、どうやら団体客のようだ。
「なんで全部フライパンから飛んでいっちゃったんだろう…」
「冷凍も美味しいけど、ここのが食べたくなっちゃったんだよなー」
「お腹すいた!!」
それぞれ話しながら入ってきた客は十数名。頼まれたメニューはほとんどがチャーハン。
おそらく飲み会の席か何かでチャーハンの話題でも出たのだろう。店主は口の端で小さく笑うと、さっそく中華鍋で米を入れ、卵と自慢の焼き豚と刻みネギのチャーハンを作り始めた。