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続きはどこのカラータイツで読めるんですか? -
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「何で俺、こんなことしてんだ…」
先輩にタクシー代をおごってもらったあの日から、俺の目はタイツの影を追っていた。
見知らぬ他人の脚、人様のうちのベランダの洗濯物、コインランドリーの洗濯機。
しまいには風でひらひらと飛んでいた白く輝く薄い布のようなものを追って、こうやって夜中の商店街で自販機の前の地面に顔をこすりつけている。
「この下に……っ、くっ……!」
手を狭い自販機の下につっこみ、拾った割り箸で真っ暗な隙間を漁る。
「くっそ……あ、ひっかかったか……っ!?」 -
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ずると出てきた白いそれは、どうみてもタイツではなかった。それどころかビニール製のそれは、市の指定のゴミ袋である事を示す印字がされている。
「はは……は」
先の茶色い割り箸を投げ捨て、皮がすりむけて血の滲んた黒い手のひらを見つめる。
「ばかだよな。いつもこうだ」
いつも下らない事をやってばかり。田舎から出てきて大学生になったのに、都会にも大学にもうまく馴染めなくて、気づけば逃避のための麻雀漬けだった。
借金を返せばなんとかやり直せる、そんな甘い考え の世界一惨めな男の顔が、目の前の自販機のプラスチックのふたに映っている。
その時後ろで、じゃりと地面を踏む音がした。
「おい、お前もタイツ探してんのか」 -
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続きはWEBで!(嘘タイツ) -
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面白い。続きが楽しみタイツ! -
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ありがとう。コメくれたひとぶんの話数ぐらいは書きタイツ!w -
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わーい!ブクマしたからまた見に来るタイツよ~ -
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「……っ!?」
突然の声にギョッとして、俺は文字通り跳び上がった。俺の背後に立っていたのは、見目のいい若い男だった。
染めた髪を片側だけ刈り込んだガラの悪そうな髪型だが、ただの黒いTシャツすらファッションのようにサマになっている。
ただ顔かたちはいいが、どこか異様だった。
やたらと大きい瞳は商店街の薄暗い光を吸収して、真っ黒の穴のようだ。
「なぁおい、タイツ探してんだろ?」
ピアスの穴だらけの顔がぐいと近づけられ、恐怖に思わずのけぞる。
「……!!」
一瞬であがった息を、俺は手のひらで無理に抑えつけた。
「たっ、ぁっ、タイツぅっ?なんのことでしょう」
他人の喉のように声が上ずる。
恥ずかしくて情けないが、仕方がない。こちとらコミュ障の陰キャなのだ。
「小銭おとっ、おとしたんですけど、無いみたいなんで…」
腰を上げて立ち去ろうとするが、床から動けない。
よく見ると、ピアス男のスニーカーが俺の服の裾を踏んでいる。
俺は自分の顔から、さぁと血の気が引くのを感じた。 -
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「それで?お前はどこでタイツのこと知ったわけ」
人の少ない24時間営業のファミレスのボックス席で、ピアス男が長いスプーンの先でチョコバナナパフェに乗ったアイスを弄んでいる。
俺はその前で両手を膝の上に揃えて、肩を縮めていた。
「…たまたま乗ったタクシーで。幻のタイツってのがあって、見つけたら買い取るやつがいるって」
「ふぅん。いくらって聞いた?」
ストレートすぎる質問と視線が向けられ、俺は手つかずのコーヒーを睨んだままごくりとつばを飲んだ。
「……ひゃ……、190、万。」
俺の言葉に、とたんにくしゃと男の整った顔が歪んだ。 -
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「プッ、ははは!!190万!はははは!」
体を折り曲げてげらげらと笑う男に、俺は急速に顔に熱が集まるのを感じた。多分今自分は、額まで真っ赤だ。
自分でも眉唾話だとわかっていたが、タイツの話を知っているやつが現れてつい期待した。なのにいきなり、現実という名の冷水をぶっかけられたようだ。
なけなしのプライドを傷つけられて、笑い過ぎでむせている男に腹が立ってくる。
「別にこんな子供だましみたいな話、真に受けてるわけじゃ……っ!」
怒りに任せて大声を出しかけると、ばちりと真っ黒な目と視線があった。その光のない眼には、喜色が輝いている。
「お前そりゃ、運転手に担がれたな。本当はその20倍はかたいぜ?」 -
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今拝読しました!読みやすくて面白い、これはプロタイツの仕業ですね…(;^ω^)
思い返した時に読みたいのですが、スクショで保存してもいいでしょうか?(転載などはしません) -
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「にじゅう倍?……タイツに?」
不意をつかれた俺は、阿呆のような声でピアス男の言葉を繰り返した。
男は口元についたチョコレートアイスを指で拭いながら、がらんどうの目を笑うように細めた。
「そうだ。参加者は今多分だが、だいたい300人以上。一人頭が10万円」
「参加者……?何の……」
全く話が見えないせいでアホ面を晒す俺の前に、パフェ用の長いスプーンがつきつけられる。
「なにって、幻のタイツを探すこのゲームだよ。参加費10万、買ったやつが全部総取り」 -
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ありがとー!素人タイツだよ!
撮ってくれて全然いいよ〜!
転載も自分のじゃなくて転載だよって書いてくれたらしていいよ、有名にして!w
一応書いた本人ってわかるスクショ持ってるから大丈夫! -
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ありがとうございます!
明記した上で、タイツの布教もしてみますねw -
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「勝ったやつが、総取り……」
そう口に出した瞬間、頭の天辺まで全身の毛穴がぞわりと泡立つようだった。
落ち着こうとしてコーヒーカップにてを延ばすが、ソーサーがカチャカチャと音を立てるばかりでうまく持ち上げられない。
「ま、まさか。そんな……そんなギャンブル聞いたことない。マンガじゃあるまいし。それに俺は、190万って聞いたし」
自分の声が震えているのが、自分でもよくわかる。
「そりゃ、お前に見つけさせて自分が賞金ほとんど取るつもりなんだろ。『買い取るやつ』を知らないんだから、運転手のとこにいくっきゃねーしな。連絡先渡されてねぇ?」
俺は息を呑んで、反射的にズボンのポケットを手でおさえた。
その中のスマホのケースには、運転手から渡されたメモ書きが挟まっている。
俺の仕草に、男は更ににやりとした笑いを深めた。
「ほらな。お前、俺についたほうがいいよ。俺なら折半とまでは言わねぇけど、そこまではガメつくないぜー?」 -
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「……俺は。10万なんて、持ってないです。見た感じでわかるかもだけど」
「払わなくていい。つーか払わせねーよ。参加者になったら、お前がタイツ見つけた時普通に全額とっちまうだろ」
「あぁ……」
あくまでこの男もあの運転手と同じだという事のようだ。
「でもどんな物かもわかってないんですよね?」
「まぁな。でもどんなものじゃないかは結構わかってる」
男はスマホを何度かタップして、画面を俺に向けた。カメラロールには色とりどりのタイツが並んでいる。
「タイツを撮った画像をアプリに上げれば、判定があんだ。ここに写ってる色は全部ハズレ」
地味な灰色、ピンクに水色、果てはど派手な黄緑まで。かなりの人数があげたのか、画像の数は膨大だった。
「タイツってあと何色があんだ?」
「黒とか、ヒョウ柄とかですかね。あと単色じゃなくていいなら虹色とか……」
言いかけた時、ファミレスの窓の外を横切った影を見て俺たちは目を見合わせた。
自転車に乗った女のその脚は、虹色に輝いて見えた。 -
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名作タイツの予感を察知しました!! -
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「い、い、今……」
「追うぞ!!」
俺と男は、弾かれたように席から飛び出した。
「あっ、伝票……おい?!」
男は支払いの事なんて気にもとめず、外へと走り出してゆく。俺は仕方なくテーブルの上の丸まった紙を拾い、レジに向かった。
「まじかよ、見失ったら……。後で払ってくれるんだろうな?!」
なけなしの現金で支払いを済ませ、釣り銭をひっつかんだ俺は少し遅れて店から飛び出す。
自転車の向かった方角は、駅の方だった。
ファミレスから駅前までの距離を何も考えずただ走ってきた俺は、立ち止まって膝に手をつき、思い切り肩で息をした。
「はっ、はっ、────ッ」
久々にした全力疾走のせいで、ゼエゼエとおかしな呼吸音がする。
額から流れる汗を拭い、ギャンブルの時の冷や汗以外では久々にかいた汗だと気づく。
「……くそ、ピアス男、どこだよ……。」
痛む気管を落ち着けながら周りを見渡すと、少し離れた所から絹を割くような悲鳴が聞こえた。 -
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ありがと〜!楽しんでくれたら嬉しいよー! -
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「悲鳴……!自転車の女か?!」
それにしては太い声だった気もするが、状況からしてそれしか無いだろう。
あんなチンピラみたいな髪型の男が深夜に追いかけてきたら、誰だって怖くて叫ぶ。そこまで考えて、俺はぞっとした。
「しまった、これじゃピアス男は捕まるぞ。下手したら俺も」
深夜に女を追いかけ回すなんて、それだけで殆ど犯罪者だ。そして俺も共犯扱いになるだろう。
俺はクズだが、まだ前科だけはないというのに。
パフェの代金は忘れて今すぐ逃げろ、と頭の中でアラートが響く。
麻雀狂いで休学、親に隠れて借金苦、ここに更に犯罪歴が加わるなんて絶対に避けたい。
「だけど、俺が止めなかったら……」 -
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もし自転車女がただの派手なファッションの普通の子だったら、と不安と罪悪感が頭をよぎる。
金に狂ったピアス男に追い詰められて、乱暴にタイツをひっぺがされたら、きっと一生トラウマになる。
だがあの明らかにヤバそうな男が、数千万円相当の獲物に優しく気を使って事情を説明するとも全く思えない。
「うぁぁぁ……くそーーっ!!行きたくねぇよ!!」
俺は一度だけ八つ当たりに、電柱を拳で叩いた。
そして覚悟を決めると、悲鳴の聞こえた駅前の寂れた飲み屋街の奥へと足を進めた。 -
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俺が不自然に倒れた自転車を見つけたのは、小さなスナックが集まる寂れた場所だった。
奥のゴミ捨て場になっているらしき小さな袋小路から、人の気配がする。
(ここまでで殆ど人に会わなかったのが、不幸中の幸いかな)
暗い袋小路にそっと足を踏み入れると、ピアス男の金髪の後ろ姿が見えた。その足元で、フリフリのミニスカート姿の誰かが腰を抜かしていて、その可哀想すぎる姿に罪悪感で押しつぶされそうになる。
「おい、もう……!」
やめろ、と言おうとして、俺は絶句した。
「よぉ、追いついたか。なぁこいつ何だと思う?」
こちらを振り向くピアス男の向こうから、目が離せない。
短く愛らしいスカートから伸びるタイツを纏った脚は、やたらと骨ばっていて筋肉質だ。
「な、な、何なんですかッ!あなたたちはッッ!」
つばを飛ばして抗議をするそのミニスカートの主の顔は、どう見ても60以上の年齢の男だった。 -
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「おい、お前のそれっておっさんが履くにはずいぶん派手だよな。幻のタイツか?」
地面に膝をついたピアス男がぐいとワンピースの胸ぐらを掴み、おっさんの胸元がはだける。以外にもつるりとして色白な肌に、俺はかえってゲンナリとした。
ピアス男のやってることは野蛮だが、俺にはもうこのおかしな中年までかばってやるほどの体力も気力も残っていなかった。
「失礼な!あなたはおっさんが派手なタイツを履いたらいけないとでも言うんですか?!誰にでも好きな服を着る自由はあるはずでしょう!」
「……そうなのか?」
プリプリと怒る中年男に、ピアス男が珍しく戸惑ったような顔を浮かべてこちらに確認をしてくる。
「まぁ、そうっちゃそうですね。今は性別で服装制限するの、良くないって感じが社会的な常識になりつつありますし」
「へぇ〜。お前学あんのな。ま、とりあえずは確認のために写真撮らせろよ」 -
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幻のタイツを巡る壮大なストーリー…!
面白くて一気見しちゃいました!! -
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ピアス男が手をぱっと離して中年の脚に向かってスマホを構えると、中年男は地面に座ったままさっと脚を組んでポーズを取った。
中年男のきりりとした美麗な表情に、なぜだかイラッとしてつい語気がトゲトゲしくなってしまう。
「何でアンタちょっと撮られ慣れてんすか」
「……撮ったら妙にキレイな脚に写ったのもなんか腹立つな」
ピアス男はしゃがんだまま、中年のワンピースの裾を踏んづけている。スマホをいじっているのは、おそらく画像をアプリにアップロードしているのだろう。
(これが本当に幻のだったら……。俺の手の中にあるわけじゃないし、分け前なんて貰えないか?)
期待と緊張にざわつく気持ちにそわそわしながら待っていると、急にぱっと辺りがまぶしくなって後ろから声がかけられた。
「君たち、こんな所で何やってるの?」
がばと振り向くと、そこにいたのは懐中電灯を持った警官がいた。 -
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ありがとーー!
せっかく書いたからたのしく読んでもらいタイツ! -
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【おねがいタイツ】
禁止の語句?のせいか明らかに見えてない話もあるっぽいので、見えてるやつには一人だけでもいいねで印つけてほしいタイツ〜! -
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「……!!」
警官の警戒の色が浮かぶ声音に、俺はピアス男を目を見合わせた。
いくら相手が派手な服装の女ではなく派手なおっさんでも、この状況はまずい。俺は迷わず、この最先端の服装の罪のないおっさんを犠牲にする事にした。
眉を寄せて、つんと顎をあげてすましている中年男を指さす。
「あ、お巡りさん!来てくれて良かったです!いやー、なんかミニワンピで自転車で走り回るおじさんがいたから、ヘン.タイかと思って……捕まえた方がいいかなと思ったんですけど」
「んなっ、ヘン.タイだと?!君にはこの脚線美がわからないのか?!これはこの体を使った芸術なんだ!表現だ!」
いきりたつ中年男に、警官はハァとため息をついた。
「職務質問は私達の仕事だから、君たちは帰りなさい。こんな時間まで遊んでたら、それこそ君らまで不審に見えるよ」
「はい、もう帰ります。余計なことしちゃってホントすみませ〜ん……」
ドクドクと鳴る心臓の音を聞きながら、俺は警官に背を向けた。 -
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サッとスマホを確認するなり、ピアス男は頭を抱えた。
「うっわーー油断した。完全にただの趣味だと思った……」
「えっ?!俺にも見せろって!」
ピアス男の手首を掴んでがばとその画面を覗き込むと、さっき撮った虹色タイツの写真が銀の枠で縁取られている。
ポップな書体で書き添えてある文字を見て、あっと声が出そうになる。
「レアタイツ、発見おめでとう?ゲットしたら賞金1割!?あれっておっさんの趣味だって……どういうことだよ!!」
「多分あいつ、運営側だ。それか運営に雇われた、元々ああいう趣味のやつかもしれないけど。おかしいと思ったんだ、どこで売ってるんだって感じのタイツだったし」
「幻みつけたやつが総取りじゃなかったのかよ!」
1割と言ったら、最低でも三百万以上は入るのだ。ワリカンしても、借金は返せるかもしれない値段だ。
「……っ、今からでも戻れば!」
がばと振り返ると、自転車が横をビュンと通り過ぎた。 -
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「そんな大事なこと、なんで最初に言わないんだよ!」
今自分は神経が高ぶっていて、ヒステリーを出しているんだなと頭の何処かで思った。
そうでなければ大学で同い年のやつにですら強く出れない俺が、こんなヤバそうなチンピラ相手に詰問口調なんてありえない。
「まぁ、聞かれなかったし?」
ひょうひょうとした態度に、俺のヒステリーが不思議とふっと半減する。
「他には、無いのかよ?言ってない条件は」
「ん〜そうだな、あ、探す範囲はこの田井津町の中だけって話だな」
「……嘘だろ、めちゃくちゃ狭い範囲じゃないか……」
さっきまでいた駅の南の飲み屋街から、北は駅を挟んだ商店街と、俺の住む住宅街。
そんな狭い範囲に、数千万が眠っている。
今更ながら放心していると、ピアス男のスマホが短く鳴った。 -
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明らかに見えてなさそうなやつは、一度削除してアウトだったのかな?っていう語句を変えて再投稿します!
見づらくてごめんね! -
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あのミニワンピのタイツ中年かと思ったが、通ったのはあの男のママチャリではなかった。
白っぽい自転車で、乗っているのは……どうやらさっきの警察官だ。
ハイになったような笑顔でハンドルを握るその片手には、ひらひらと虹色のタイツがたなびいている。
「はッ、はぁッ!やったぞ!レアタイツ1割、レアタイツ1割だァ!」
「なっ……!」
「あぁ〜、やられたなぁー」
闇夜にあっという間に消えていった警官と虹色のタイツに、俺は呆れた。
「嘘だろ、警官までこんなゲームに参加してんのかよ……。どうなってんだよこの田井津町の治安は」
がっくりと肩を落とす横で、さすがのピアス男もため息をついた。
「レアの方は諦めるしかないなぁ。あのお巡りも押収物だか拾得物だかでおっさんから奪ったんだろうし、それを更に奪えば公務執行妨害だ」
「取り返せばその場で逮捕かよ……くそ、時間がないってのに!」
空はだんだんと明るくなってきて、リミットが近いことを俺たちに知らせていた。 -
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「警官に背を向けた」から「どうしてそんな大事なこと〜」の間の話がどうしても表示されてないっぽいです!
端的に言うと、①自分の正しさを主張するタイツおじさんとなだめる警官
②どきどきしながらもそこから歩いて離れることに成功する二人
③「服装の自由とかいってたのにww」とからかうピアス男に軽口を返す主人公、するとピアス男からゲームのタイムリミットがあと24時間もないことが告げられる
です!!
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その後は探しても探しても、タイツの影も形も無かった。
徹夜でおかしくなったテンションのまま公園の自販機横のゴミ箱をあさる俺の横を、出勤するサラリーマンや学生が通りすがってゆく。
「……」
忙しい平日の朝、人々はこんな俺にも何かを言いはしない。視線が一瞬ちらりとこちらを向く事には気づいていたが、今更だ。
(みじめだとか、俺何やってんだろうとか……そんな気分はこちとら毎日なんだよ)
どのみち普段からろくでもない生活だ。昼起きて、飯のためだけに仕方なく外に出る。
何かに金を賭けている時だけは、そのだめな自分を忘れられた。
「……くそっ。こんな所に捨ててあるわけ無いよなっ!」
イライラして調べかけのゴミ箱を蹴飛ばすと、ガラガラと音を立てて散乱するペットボトルの向こうに立ち尽くす誰かが見えた。 -
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「うわっ、タイツのおっさん!」
そこに仁王立ちしていたのは、相変わらずひらひらのワンピースに身を包んだ、あのファンシーな中年男だった。
タイツを奪われて生足なせいで、ビジュアルの破壊力が格段に上がっている。
「ええ、私がタイツのものです。夜は随分と失礼な事を言って下さいましたね」
じっとこっちを睨む中年男の視線が刺さって、俺はばつが悪かった。
「えっと……すみませんでした。俺のせいで警官にタイツとられちゃったみたいで……」
謝罪をすると、中年はゆっくりと顔を横にふった。
「あの虹色のタイツ自体は問題ではないんです。私 は一番大切なタイツを身につけておりますので。愚者には見えない本物のタイツです」
「えー、あー、そうすね。それは誇りこそがタイツとか、そういう隠喩的な……?」
「物よりも、大切なのは名誉です。あの不名誉な私への言葉は、あなたの本心ですか?」 -
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まっすぐに問うてくる瞳に、俺は頭を掻いた。
「いえ。職質が面倒で、警官の注目をなすりつけたくて言いました。タイツはまぁ、その、履きたい人が履けばいい……と思います」
「その通りですね。分かって頂ければ結構です。では」
おっさんは、深くうなずくと踵を返して颯爽と去っていった。
風でそよいだミニスカートの裾からは、ちらりと【タイツ】の文字が覗いて見えた。
「タトゥーでタイツって入れるって、どんだけタイツ好きなんだよ……」
俺はひっくり返ったゴミ箱を起こして、ため息をついた。 -
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「よ〜、あったか?」
目の下にくまを作ったピアス男が、不健康な顔色で尋ねてくるのをじろりと見返してやった。
寝不足の不機嫌もあって、俺はもうだいぶん前からこいつに気をつかってビクビクするのをやめている。
赤の他人に適当な態度を取っても、案外怒られないものなんだなと気がついたのだ。
「あるように見えんの?」
「はは、見えねぇ〜。ちょっと回復すっかぁ」
男は手に下げたビニールから、ペットボトルを出して手渡してきた。緑のラベルの、馴染みのない海外の炭酸ジュースだった。
「なんか……凄い甘そうだな」
「おぅ!昨日パフェ奢ってもらったしな、俺が買ってきたけど気にせず飲めよ」
「いや奢ってねぇ……」
千円近いパフェとペットボトル飲料じゃ釣り合いが取れないが、どうやら金を返す気は無いらしい。
納得がいかないながらもプシュとキャップを開くと、爽やかな香りが広がった。 -
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「んっ、むっ、むっ……。ぷはっ!!」
口をつけると、それは存外美味かった。
疲れていたせいもあってか、俺は普段苦手な甘いドリンクを一気に半分も飲み干してしまう。
ピアス男はほらとでも言わんばかりに、片頬をあげて俺の様子を見ている。
「うめーだろ?」
「……うん。ありがとな」
「はは!お前素直に礼とか謝罪とかできないタイプかと思ってたわ」
うっすら心当たりのある欠点を示す言葉に、ぎくりとした。
確かにピアス男に踏み倒されたパフェはこれの数倍の値段で、いつもならそんな状況で礼など絶対に言わないだろう。むしろ金返せだ。
だが、何故か今は素直にそんな言葉が口から出た。
久々の朝の空の下で、口の中をしゅわしゅわと泡が撫でる。
それは腐った毎日の中で俺の中で凝り固まってしまったヘドロのような何かを、洗い流してくれているように感じられた。 -
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男はジュースを飲み干すと、ゴミ箱を起こしてそこにペットボトルをがこんと捨てて言った。
「でも、ゴミ箱は本気でいいセンだと思ったんだけどなぁ。タイムリミットの頃って、この地区はちょうどペットボトルのゴミ収集車が来る時間帯だろ?」
「え?回収ってそんな時間だっけ?まぁでもここらのゴミ箱はあらかた見たし……ん?」
自分でまき散らしたペットボトルを片付けていると、投げ入れたボトルが何か硬いものに当たったような、からりというやけに高い音がした。
手を突っ込んで拾い上げると、それは切れ込みの入ったすすけた木札のようなものだった。
「なんだこれ……どっかの靴箱の鍵か?」
「ん〜?何でこんなとこに一個だけあんだ?……あ」
「え?まさか、これが?」 -
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俺たちは木札を握りしめて、町中を転がるように駆け抜けた。
木札には、薄くなってはいるが黒く太い文字で「イー4」番と書かれている。
和風のファミレス、昔ながらの蕎麦屋、この手の靴箱がありそうなところは色々と思い当たるが、昼営業からの飲食店はまだ開いていない時間だった。
「おい、飲食店はどこも11時からだ。ここは一旦待って出直そう」
スマホで調べた情報を伝えると、ピアス男は息を切らせながら汗をぬぐって顔をしかめた。
「だめだ、11時すぎたら、タイムリミットが来る。店に入れた時点でゲームオーバーだ」
「はぁ?!昨日の深夜から数えて24時間ぐらいあるんじゃなかったのかよ?!」
「24時間も無いって言ったろ」
「12時間もないって言えよ!!」
隣町に新しく出来たスーパー銭湯で風呂にでも入って来ようと思ったのに、11時までならあと一時間も無い。
その時、脳裏で何かが閃いた気がした。
「そうか。銭湯、だ……」 -
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そのたった一つの事を思い出したとき、頭の中で何かがぱたぱたと繋がったような気がした。
「あのおっさん。あの虹色のタイツのおっさん……!数年前までこの近くでやってた、銭湯のおっさんと同じ顔だ」
風呂なしアパートに住んでいるおかげで当時は通っていた場所なのに、すっかり忘れていた。
忘れていたというか、前の硬派な職人のような佇まいに比べるとあまりにも服装のインパクトが強すぎたせいとも言える。
「銭湯?あぁ、そーいやあったな!俺は入れねえからよく知らないけど」
「お、おう。やっぱ脱いだらお絵描きだらけなの?」
「へっへへ」
俺たちは目を見合わせると、うなずき合って足を踏み出した。 -
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廃墟のような雰囲気を漂わせる長い煙突のついた建物は、玄関の鍵が開いていた。
俺たちはまるで招かれているかのようにスルリと中に入り、靴箱の前までやってきた。
「あった、ここだけ閉まってる!!イー4番!」
木札をはめると、かちりと軽い音がして扉があっけなく開く。中には、小型の金庫が入っていた。
ピアス男がそれを靴箱から取り出して開けようとすると、ガチリと嫌な音がした。
「ここまで来て、暗証番号付きみたいだぞ」
「あはぁ〜じゃあもうだめだよなぁ〜〜」
情けない泣きごとを言ってうなだれると、ピアス男が他の下駄箱をあさりだした。
「何かどっかに番号無いか。4桁の……」
「ねーよ。どうせ金くれる気なんてないんだろこのゲームの主催者」
建物の中はキレイに片付けられて、カレンダーの一枚すらも残っていない。
「数字以外でも、なんか文字とか。カタカナとか」
「カタカナ……え、タイツ?」 -
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心当たりは、あった。
「タイツ……って、書いてあったの見たな……。今思えば、めちゃくちゃ関係ある場所に」
「タイツ?」
「もしかして、木札も意味があんのかな?イの4番」
「タイツのイが4ってことか?それだとまだ3桁だな」
「待ってくれ、確かまだ続きがあったような……」
ワンピースの裾からちらっと見えたあのタイツの文字の右側に、まだ他にも何か書いてあった気がする。
だが、思い出せない。
「おい、思い出せよ!」
「やってるよ。でもそもそも人の太ももなんかそんなに凝視しないだろ。ましてや相手はおっさんだし……」
「太もも?」
「多分だけど、タトゥーってやつじゃないの?関係あるかまでは分かんねえけど」
そこまで言うと、今度はピアス男がはっとする番だった。
「……それ、俺が入れた墨だ」 -
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「お前が入れた?」
「俺、タトゥースタジオで働いてるから。若者向けの店なんだけど、結構なおっさんが来て担当したから覚えてんだよね」
「そうだったのか?!で、何て書いてた?!」
「あれってタイツじゃなかった。タイツチョウ、だ。4文字どころか6文字になっちったなぁ」
やっぱだめか、とつぶやくピアス男の横で、俺はひとり興奮して手を震わせていた。
「バカ、タイツじゃなくて田井津町だろ?!井戸の井が4なら、絶対画数だろ!」
「カクスウ?」
「見てろ!まず田んぼの田が、5!んで、井が4!」
宙に指先で文字を書くようにして画数を数え、ダイヤルをその数字に合わせる。
興奮する俺の隣で、ピアス男がようやく合点がいったかというようにあぁ、とつぶやく。
「津は9だな」
「9……と。で、最後が町の……7か!」
その数字を入れた途端、金庫の蓋からカチリと小気味のいい音が響いた。 -
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「おい!!」
「うぉぉ〜まじかぁ」
俺たちは銭湯の靴箱の前で座り込んだまま、子供のように互いの肩をつかんで揺らした。
笑いがこみ上げる中で、自然と目を見合わせる。
「お、お前開けろよ。タトゥーの全貌覚えてたのはお前だし」
「じゃあせーので開ける」
俺たちは片手を金庫のふたにそえて、声を揃えた。
「……せーのっ」
ぱかと開いた金庫には、くたびれたボロボロのタイツが入っていた。
「出してみるぞ」
「これ……灰色、か?灰色は外れじゃなかったのか?」
「とりあえず撮る」
薄暗い銭湯でピントを合わせるのを待っている間、俺は何かに気づいていて体を硬直させた。
この建物には、俺たち以外に誰かいる。
シャッター音の合間に、確実に床のきしむ音が聞こえたのだ。
ピアス男に伝えようと声を出す直前、その誰かの声が響いた。
「それはね、白タイツなんです」 -
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「おっさん……」
当然と言うべきか、そこにいたのはあの虹色タイツの中年男だった。だが今は、まるでごく普通のおっさんのような格好をしている。
「……おっさんは、運営に雇われてたんすか?虹色タイツ履いて町中を走り回ったり、ゲームのためにタトゥーまで入れて」
純粋なる趣味人だと思っていたのに、この人が金で買われるだなんて上手く想像ができなかった。
だが男は、ふっと寂しげな笑顔を浮かべた。
「いえ、全くの見当違いです。私がこのゲームを考案して、実行しました」
「なっ……あんたが?」
スマホを見ていたピアス男も、この言葉に顔を上げる。
「ええ。今証拠を見せましょう」
中年男がポケットから出したスマホを操作すると、すぐにピアス男のスマホから通知音が鳴った。
二人で画面に飛びつくと、今撮ってアップロードしたばかりの画像に金色の枠と、【幻だよ!おめでとう、大当たり!】の文字が表示されていた。 -
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「おめでとうございます。それは正真正銘、幻のタイツですよ。参加者も増えて、今金額は3840万円です。」
「さ、さんぜん……うそだろ!!」
俺とピアス男は、無言のままぶつかるように強く肩を抱き合った。
腹が震えて、おかしくもないのに笑いが止まらない。泣きたいのか、なんなのか、全部がごちゃまぜで何も分らない。
ただなぜか、目の前のいつもひょうひょうとしたピアス男は顔を手で強くこすっていて見せようとしなかった。
真っ赤な耳をして、小声でありがとな、ありがとなと繰り返していた。
「バカ、まだ何も貰ってねーんだよ……その見た目でメソメソ泣いてんなよ」
「おぅ。バッチリ泣いてるぜ」
「ここは泣いてねえって言うとこだろ……」
肩を思い切り叩いてやると、タイツ男が小さく笑った。
「このタイツが選んだのが、君たちで良かった。いや、君たちだから選ばれたのか」
ドラマの最終回のような雰囲気を出す男に、俺たちはそちらへ向き直った。 -
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「これはね。私の妻の宝物だったんですよ」
「なぁそれ長くなる?」
「オイコラこのバカピアス野郎!!すみません進めてください!」
年寄りの長話と三千八百万が引き換えなのに、何という事を言うんだろうか。
今こそ一生分の媚びへつらいを出さなくて、一体この先いつ出すつもりなのだろう。
「妻はね、お洒落な人だったんです。当時海外で流行っていたミニスカートとタイツを履いて、まっすぐな脚は誰もが憧れていた」
すでに聞いていない雰囲気を出しているピアス野郎の脇腹をつねりながら、俺は正座をして全力で首を縦に振り続けた。
「皆のあこがれだったから、銭湯で湯を沸かして煤だらけの私と一緒になった時は誰もが驚きました。ですが彼女は結婚したら、自ら番頭に毎日座ってくれたんです。『せっかくのタイツが見えないじゃない』なんて言いながら」
「っへぇ!凄いっす!」
俺はコミュ障だ。人を不快にさせない相槌のタイミングなんかわからない。
だが、ピアスがやらない以上、俺がやるしかないのだ。 -
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「へぇぁ……うわぁ……スゴーーイ……はは」
俺が頷き続けた結果、外は既に暗くなっていた。
おっさんの話はとどまるところを知らず、俺は会ったこともない人の人生を追体験することとなった。
「だから言ったんだって〜。タトゥー入れるときも離してもらえなかったんだからさぁ」
「ごめんね次から先に教えて……」
この数時間の話を要約すると、その奥さんはすでに亡くなっていて、すすけた白タイツはおっさんが初めてプレゼントした思い出の品らしかった。
子供がいない夫婦には遺品を譲る相手もおらず、自分が死んだらタイツも捨てられてしまう。
悲しみにくれたおっさんは、悩んだ挙げ句こんなアホなことを思いついたらしい。
「恋って、人をアホにするんだなぁ……」
「お前はいなくてもアホにみえる」
「いないって決めつけやがって……」
これだから顔のいいやつは。俺たちは延々と降りかかる夫婦の愛のメモリーに、いつまでも白目をむいていた。 -
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「よぉ、振込まれてたか?」
「おう!完璧!」
いつかのファミレスで、俺らはあの席に座っていた。あいつの前にはチョコバナナパフェ、俺の前にはコーヒーだ。
「でも本当に分け前あの値段で良かったのかよ。借金返したら殆ど無くなるんじゃねーの」
「……まぁ、色々考えたけどこれでいい。余計に金があったら俺はまたろくでもないことしそうだからな」
「ふ〜ん、そっか」
目を伏せてアイスを拭うその姿は変わらないが、今ではこいつの目がイッてるなんて思わない。
顔が整ってて目つきが整ってないだけの、ただの好青年だった。
「お前だって、自分のスタジオ持つんだろ?準備は進んでんのかよ」
「おう。アパートの一室かなんかで考えてたけど、金があるからけっこういい店持てそうだ」
ピアス男……ではなくタトゥー男は、そう行ってはにかんで笑う。
その時二人だけだったボックス席に、ぼすりと誰がが座ってきた。 -
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「どうも、おつかれさんです」
その声と眼鏡には、しっかりと覚えがあった。
「あれ、確かタクシーの?」
「へへ、俺が呼んだんだ。関係者だったみたいだから」
タトゥー男がにやりと笑って、メニューのタッチパネルを渡す。運転手の頼んだ山盛りのパスタがやってきたときには、俺たち3人はすっかり話し込んでいた。
「じゃあ、アプリやなんかを作ったのは運転手さんだったんすか?」
「ええまあ、私もあの人も、ここらで育った昔馴染でね。小さな子供のころからあの銭湯には連れてかれてましたから、そのよしみで。幸い私はその方面では小器用でしたし」
「じゃあ、タクシーで客に話を広めてたのは……」
「亡くなった奥さんはそりゃあ素敵な人でしたからね〜。あの人の大事にしてたものをこの町の皆の宝にしたいなんて、ロマンがあって手伝いたくなるじゃないですか」
パスタを口いっぱいに頬張ってうっとりとする運転手に、そんなもんかなと不思議に思う。
「結局、人間は愛ですよ、愛。例え相手が何でもね」 -
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「愛ねぇ……。全然ピンとこねぇな」
一人の帰り道、俺は空を見上げてひとりぼやいていた。
妻でも、友人でも、他人でもと運転手は言った。更に犬でも、ハムスターでも、クロッカスでも、とも言っていた。
「クロッカスでもって何だよ。小学校でしかみたことねーよ」
つまりは、何でもいいという事だろうか。
この騒動で知り合ったあいつが、タトゥーに持つのも愛なのだろうか。
「俺の愛って、なんなんだろな」
人に怯えて閉じこもっていた俺には、世界のことも、自分のことも、まだ何もわかっていないのかもしれない。
「大学、戻ってみるか」
そこで何かが見つかるかは分からない。
だけど今の俺なら、なぜだかそれほど怖いことは無いような気がしていた。
ー終わりー -
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完結おめでタイツ -
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長々つづけちゃったけど、来てくれる人がいてありがタイツ…!涙 -
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完結乙です!面白かっタイツ! -
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読んでくれた人、ありがとう!!
読みにくいところもあったけど、最後まで見てくれた人もいて感激しタイツ!
皆様に幻タイツの祝福あれ〜! -
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読んでくれてありがタイツー!!
楽しんでもらえタイツなら嬉しく思っタイツ! -
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田井津町とか細かくてわろたw虹色タイツや灰色タイツの出現ワクワクしました!警察もタイツさがしてるのわろたけど、ここ見てる人たちの職業を想像してみたら1人くらいはいるかもしれない
(*´∀`*)タイツ探しを通して成長した主人公に幸あれ!
読みやすくてちゃんと起承転結あってよかったです! -
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わーーありがタイツーー!!
皆とネタを共有できてとっても楽しかったです!他のとこじゃタイツってなんのこっちゃになっちゃうし!
そんなにしっかり読んでくれて、涙で前が見えナイツ…愛ツ… -
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完結おめでとうございます!お疲れ様でした。
読み終わって、今とても温かい気持ちです…(*´ω`*)
登場人物も、それぞれ成長していて良かったです。
良い作品と時間をありがとタイツ。
ゆっくりお休みになって下さいね! -
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うおお完結おめでタイツ!何を食べたらこんな傑作を生み出せるのですか…!!はっ!?タイツを食えば…!! -
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お祝いありがタイツ!
字を書く人は他聞全員、みんなのコメントを食べて文字をひり出してると思タイツ……!あなたのお言葉も力になるタイツ!!
あとタイツは食べずに被ってるよ! -
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最高でしタイツ!! -
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お祝いのお言葉ありがタイツ〜〜!!
デスゲームみたいな始まりだったけど、ほっこりしてくれてうれしいです!
主人公もこれからがんばるみタイツ!
ちなみに出てきた警官は、なんとなく虹タイツを履いてみたらその魅力にやられてタイツにはまっタイツ! -
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本当に最高なのはあなタイツ!!!
愛ツ♡ -
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完結おめでタイツ!面白かった!
よくこの短期間で書ききっタイツね!
執筆お疲れタイツ~!! -
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お祝いコメありがタイツーー!
読んでくれた人がいたおかげで書ききっタイツ〜!
あとは皆で今日幻見よタイツーーー!! -
深夜のタクシーの後部座席で、俺はスマホに向いていた視線をちらりとあげた。
「いやね、私も他のお客さんに聞いただけなんだけどね?」
運転席では50絡みの男が、眼鏡を光らせる。
「どうやらね、この街のどこかにあるらしいのよ。何かすごいものらしくて、それを探してる男がいてさ…」
奇妙だが荒唐無稽な話に、俺の鼻からついハッと息が漏れる。
「お客さん、下らないと思ったでしょ?確かに子供が考えたような話だけどさ。……金を出すって言ってる人がいるんだよね。190万」
その金額に、俺の心臓がどきりと跳ねた。
それは、田舎から出てきて大学を休学している俺の、消費者金融でこさえた借金よりも少し多かった。