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「どうか悲しい顔をなさらないでください。そもそも、じいやはこの世界の住人ではないのです。故郷である光の世界に帰るだけのこと。じいやはあなたさまの無事を願いながら、この力を使用してまいりました。それがじいやにとっての至上の幸せ。さあ、最後の戦いで、どれほどの力を身につけたのか、じいやに示していただけませんか?じいやは容赦しませんぞ!」
そう言うと、じいやは手に取った若返りの薬を飲み干し、全盛期の力を取り戻した!勇者たちは、じいやとの美しくも切ない最後の戦いに挑む。
こうして、勇者たちの壮大な最終戦が始まったのである。 -
エルゴ暦22560.32──救世の旅を終え、故郷に帰還した勇者たち。じいやが彼らを出迎えた。
「勇者さま、長きに渡る救世の旅、お疲れさまでございました。無事にお帰りいただき、じいやは心から安堵しております。」
「じいやは生まれてからずっと、あなたさまの成長を見守り続けてまいりました。本当に立派に育たれましたな。あなたさまの成長がじいやの誇りです。最後に、このじいやと一戦交えていただけませんか?それがじいやの最後の願いです。」
"最後"という言葉に、勇者たちは戸惑いの表情を浮かべた。実は、この瞬間、じいやの寿命が尽きかけていたのだ。彼は遠方の地から魔法障壁を築き、勇者たちを守り続ける代償として、自身の寿命を削る禁断の魔術を用いていたのだ。