かつてWebに“動き”と“驚き”をもたらした「Flash」。その自由な表現力は、多くのクリエイターを魅了し、日本でも中村勇吾氏の「MONO*crafts(1999年)」に代表される革新的なサイトが次々と誕生しました。しかし一方で、動作の重さ、セキュリティリスク、スマートフォン時代への対応が難しいといった弱点も抱え、2020年に公式サポートは終了。これらの作品はすでに「ロストテクノロジー」となっています。
このアーカイブは、そんなFlash時代に生まれた日本のWebデザインの“片鱗”を後世に残す試みです。2007年から運営していたWebデザインギャラリーで紹介したサイトを中心に、当時のスクリーンショットとInternet Archiveのリンクを掲載しています。アーカイブにデータが残っている作品群は、当時のままのサイトを実際にご覧いただけます。
なお、2007年以前のスクリーンショットは私の手元に残っておらず、その時期の記録は十分ではありませんが、それでもここに並ぶ作品からは、当時の熱量とクリエイティブの息吹を感じ取っていただけるはずです。
過ぎ去ったあの頃のWeb表現を振り返りながら、Flashが後のWebデザインに与えた影響と、その源にあったクリエイティブの熱を改めて感じていただけたら嬉しいです。
P.S. テレホーダイの時間帯限定で使えるタイムラインを本日リリースしました。併せてご覧いただけましたら幸いです。