Tters

TwRvJV スレ主 2025年03月

「じゃあさ、一緒に世界救わない?」
突如、親友からそう声をかけられた。

夏休み最終日の夜、私達は肝試しをしに行くため廃病院に二人で向かう。
でも、肝試しはあくまでも仮の目的。
本題は、友達いわく「世界を救う」旅だそうだ。
(世界を救うって...どういうこと?)と疑問に満ちた私の顔を見かねたのか、親友が口を開いた。
「きっと、世界を救うって何なんだろうって思ってるよね、でももう少しでわかるから。」

私の疑問は晴れないまま、ついに廃病院にたどり着いた。
その刹那、親友はすぐさま入口に駆け込み出した。
「待って!!!!」
私もその後を追いかけ、親友がとあるドアの前で立ち尽くしたところで、私に話しかけに来た。

「...8月32日っていう伝説、知ってる?私の血筋がずーっとやってた儀式なんだけど」
親友はそう話し始めたが、私は正直理解ができなかった。
...あまりにも非現実過ぎて目眩がした。
なんとか現実を読み込もうとしていて気づかなかった。
親友の声が震えている事に。

TwRvJV スレ主 2025年03月

続き

声が震えるどころではない。親友は、全身を震わせ、今までに抱えたすべての感情を吐き出すように声を上げる。

「この儀式を行った者は世界を救う。...そんな言葉に惹かれて来たけど、やっぱ怖いや...。このドアをくぐれば、終焉の日を迎えないで済む。」

必死に言葉を吐き出す親友を私は見ることしかできない。

「午後11時59分。私はこの扉を開けて、世界を救いに行くよ。...本当に救えるかわからないけどね。」
私は思わずその言葉を皮切りにすぐ言った。
「私も行く!!!」
「...やっぱりね。そう言ってくれると思った。...一緒に行こう。」

11時58分、私達は現実世界に別れを告げ...
二人で手を繋ぎ、ドアを開いて世界を救いに行く。
そうして、夏休みの終わりを告げる頃、親友はこう言った。
「世界を救ってくれて、ありがとうね。でも...」
手を繋いでいた感覚がふと消える。

スマホに映る時間は9月1日の0時2分。
世界を救う瞬間を目撃したのは、私一人だけ。

物語書いったー