スレ主
[イワナガヒメ]
ショートケーキは言った。
「君も甘いのが好きなんでしょ」
カスタードプリンは言った。
「私達ととろけましょう」
シュークリームやパフェやゼリーが、皆期待した顔でぼくを見つめている。
ぼくは皆に愛想笑いをして、部屋の隅で膝を抱えてたせんべいの手を取って部屋を抜け出した。
せんべいはぼくの手を拒まなかったけど、ちょっとうろたえていた。何度か口を開けしめして、気まずそうに「なんで」とだけ言った。
「あんまり、甘いの得意じゃないんだ。歯ごたえのある方が好きだし」
せんべいは何も言わなかったけど、繋いだ手を握り返してくれた。
後日、部屋を覗くとそこにはもう何もなかった。
せんべいはひび割れた硬い手をして、まだぼくの隣りにいる。
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