罪の余白 芦沢央
ネタバレもあるので下げます。
娘の死の真相を求める父親、事実を隠蔽しようとする少女たち、父親の同僚の視点で物語は進む。選評では「真相を知った父親の悪意が殺意に変わる瞬間がごっそり抜けてる」といった評価がされていたけど(それもわかる)、ただ私は寧ろそこが加害者少女からの視点で「事実を隠す為に口八丁で父親自ら死ぬ方向に誘導するつもりが加害者への殺意を抱かせてしまい、想定外の事に心理的に追い詰められていく」という構図や、人間の容易には測れない心理を描いているような印象も受けた。
「矛盾する二つの考えの間で苦しみだけが募り、ただそこから逃れたいという思いからすぐに結論の出る選択肢を選んでしまう」結果に関わらずこういう行動してしまう事、あるなよあ。
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