• nthvZ85月6日
    ある行旅死亡人の物語
    内容知らず小説だと思って読んだら実在の行旅死亡人の足跡を追うドキュメンタリーだった。以前話題になったWEB記事の加筆版らしい。40年も住んでいた自宅で亡くなったのに身元不明となった女性は、右手指全欠損で巨額の現金を所持していて…と謎だらけ。警察や探偵でもわからなかった身元や足跡を記者が地道な取材で明らかにしていくけれども、小説じゃないので全ては解明されない。読後WEB記事も見たら書籍の写真がカラーで見られてしかも書籍にない写真も見られて、あ、この人本当に実在したんだ、数年前まで生きていたんだ、と真に迫ってきた。こういう人知れず亡くなる事例は今後増えていくだろうし私自身も他人事じゃない。人生って儚い。
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