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期限→機嫌!
誤字っちゃった! -
「怖いんですか?」
「怖いよ」
「そんなに?」
だからやめてくれ、とまた男は言う。そんなに怯えるほどのことでもないのに、まるで太陽の下に引っ張りだされたモグラみたいに臆病な顔をしてる。
「どうせやらなきゃいけないんだから、頑張りなさいよ」
「イヤだ!!やりたくないっ!!」
「やるって言ったじゃないですか」
「あれはテンプレみたいなものだろ!」
「ウソつき」
なんとでもいえよ、と男は頭を抱えだした。面倒くさい男。私は時計のハリを進める。時間を操ることなんて私には造作もない。だって私は魔法使い。私の期限次第で明日にも一万年後にだって変えられる。
「ほら見て、時間が変わるわ」
さん。に。いち。……ゼロ!
魔法の時計がジリジリと鳴りだした。けたたましい
音に男が驚愕の顔になった。
「ほぉら、明日になりましたよ!ユウイチさん!」
明日から本気出すって言いましたよね?
私はニコリと笑った。