• Eqguld6月16日
    くぁ…猫の欠伸が聞こえる。
    にゃ~んと欠伸した猫とは違う猫が
    顔に擦り寄り、甘え声を上げる。
    いつの間にかソファで眠っていたようだ。
    顔を猫の方に向けると視界いっぱいに愛らしい顔を見れる。
    あぁ…幸せだなぁ…と噛み締めていると
    カーテンレールの上からもう1匹が腹筋目掛けて飛び降り、見事に着地した。
    「ぐふぁっ!!」
    ダメージは大きく声も大きくなってしまった。
    擦り寄っていた猫は驚いて逃げ出した。
    欠伸をしていた猫は我関せずで毛繕いを始める。腹筋に着地した猫はふてぶてしく、
    腹をべちべちと前足で叩いてきた。
    「はいはい…おやつね…」
    腹を擦りながら立ち上がると、
    毛繕いしていた猫も、逃げ出した猫も
    ピクリと反応し、後を追ってくる。
    (現金だなぁ…ま、それがいいんだけど。)
    猫たちの熱い視線を感じながら、
    おやつをしまっている缶をカパッと開ける。
    家の猫様達は今日は何味がお好みだろうか?