ホーム
Tterを探す
検索
通知
マイページ
マイTter
お気に入り
つぶやく
環境設定
storytter
Y
N
G
H
M
B
ホーム
Tterを探す
通知
マイページ
トップに戻る
物語書いったー
読み込み中...
oEsAGg
8月22日
何もかも虚しいんだ。
そう言った目の前の男は、ジョッキの酎ハイを煽りながら、焼き鳥を千切るように噛み付いていた。大変旨そうだ。
「それが虚しいって顔かよ」
「はっ。お前には分からんだろうな……俺の心には今カラカラに渇いた風が吹き、何をやってもまるで砂を掴むようなのだ」
まるで砂漠だ……と呟きながら、また酎ハイを胃に流していた。
どこが渇いた風だよ。レモン酎ハイの爽やかな風じゃねぇか。そうツッコミたかったが、この頭でっかちな友人には屁理屈で返されるだけなのである。喉元まででかけた言葉を、キュウリの漬け物で飲み込む。歯応えのある食感に幾ばくか溜飲も下がる。
「あァ……虚しいねぇ全く」
まーた言ってるよ。今度は鳥の塩焼きをつまみながらだ。どこが虚しいんだよ、これ全部俺の奢りにするくせに。
「まったく虚しいよ」
俺はそう呟くと「お前もとうとう分かるクチになったか」と先輩風を吹かせてきやがる。俺はポケットに入ったカラカラの財布を思い、重い溜息を吐いた。
返信の受付は終了いたしました。
そう言った目の前の男は、ジョッキの酎ハイを煽りながら、焼き鳥を千切るように噛み付いていた。大変旨そうだ。
「それが虚しいって顔かよ」
「はっ。お前には分からんだろうな……俺の心には今カラカラに渇いた風が吹き、何をやってもまるで砂を掴むようなのだ」
まるで砂漠だ……と呟きながら、また酎ハイを胃に流していた。
どこが渇いた風だよ。レモン酎ハイの爽やかな風じゃねぇか。そうツッコミたかったが、この頭でっかちな友人には屁理屈で返されるだけなのである。喉元まででかけた言葉を、キュウリの漬け物で飲み込む。歯応えのある食感に幾ばくか溜飲も下がる。
「あァ……虚しいねぇ全く」
まーた言ってるよ。今度は鳥の塩焼きをつまみながらだ。どこが虚しいんだよ、これ全部俺の奢りにするくせに。
「まったく虚しいよ」
俺はそう呟くと「お前もとうとう分かるクチになったか」と先輩風を吹かせてきやがる。俺はポケットに入ったカラカラの財布を思い、重い溜息を吐いた。