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「願いが一つ必ず実現するとして、君は何に使う? お金、生活、夢、もしかして積年の恨みを晴らすことかい?」
「ありふれてますが、俺は何不自由なく過ごすことっすかね」
「予想した通りの平凡さ」
「一応聞きますが、俺のこと馬鹿にしてるわけじゃないですよね?」
「もちろん。君は本当に平凡が好きだとしみじみしてただけだよ」
「先生のこと知ってますから言いますけど、もっと相手に気を使うべきだと思います」
「善処するよ。さて、願いの理由を聞いても?」
「まぁ、得難いじゃないですか。逆に先生は何を望むんですか?」
「そう来たか」
「来ますね」
「では君の期待に応えられるかわからないが、精一杯答えようじゃないか」
「もちろん平凡な俺ごときじゃ考えもつかないもので頼みますよ」
「ふむ、では、 -
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すべての正しい歴史を知りたいというのはどうかな。はっきり言うと願いの一つではあるのだが、勝利を収めた側の主観ではなくありのままの真実を防犯カメラのように眺めたいという願いを叶えてもらおう」
「正しい歴史を知ったら世界から抹消されません?」
「ははは、そしたら君は私を探すだろう。君にわかるようにちゃんと痕跡は残しておくさ。可能な限りね」
「ミステリー小説の主人公みたいな巻き込まれ方するのは勘弁っすね」
「もちろん今は可愛い生徒である君の願いが叶うことを祈ってるとも」
「ぜひずっと俺の幸せを祈っててください」 -
長いので下げ