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物語書いったー
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lvDo0x
10月8日
初めてジャングルジムを登りきったのは、幼稚園の年小の時だった。
当時の私にとって、ジャングルジムは不落の城であった。他のどの遊具より高く、足場は不安定。手を離せば落ちてケガをする、とても危険な遊具だと恐れていた。さらに園を牛耳る年長組のアジトでもあったので、近寄りがたかった。
しかし、頂上の眺めに好奇心があった。年長組が室内授業なのを見計らい、中庭へ出る。あの鉄の城に駆け寄り、その頂きを睨む。意を決し、冷えた鉄棒に足をかけた。下を見ないように、怖気づかないように、目の前の棒に集中する。無心で、桃色の鉄棒をよじ登る。
突然、視界が青一色になった。空だ。ついにたどり着いたのだ。
頂上からの眺めは、大変素晴らしいものだった。いつも下から見上げる木を、見下ろしている。隣の小学校の校庭で、小学生たちが鬼ごっこをしている。頬をなでる風、達成感。あの景色と清々しさは忘れられない。
降りる時にはすっかり怯えて、先生に降ろしてもらったのもいい思い出である。
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当時の私にとって、ジャングルジムは不落の城であった。他のどの遊具より高く、足場は不安定。手を離せば落ちてケガをする、とても危険な遊具だと恐れていた。さらに園を牛耳る年長組のアジトでもあったので、近寄りがたかった。
しかし、頂上の眺めに好奇心があった。年長組が室内授業なのを見計らい、中庭へ出る。あの鉄の城に駆け寄り、その頂きを睨む。意を決し、冷えた鉄棒に足をかけた。下を見ないように、怖気づかないように、目の前の棒に集中する。無心で、桃色の鉄棒をよじ登る。
突然、視界が青一色になった。空だ。ついにたどり着いたのだ。
頂上からの眺めは、大変素晴らしいものだった。いつも下から見上げる木を、見下ろしている。隣の小学校の校庭で、小学生たちが鬼ごっこをしている。頬をなでる風、達成感。あの景色と清々しさは忘れられない。
降りる時にはすっかり怯えて、先生に降ろしてもらったのもいい思い出である。