もう30年以上前の、幼稚園くらいの頃の思い出。
母方の実家に年始に泊まりに行くのが毎年の恒例だったんだけど、母方のじーちゃんは行儀に厳しい人でちょっと騒いだりしては容赦なく怒られてた。
なので話しかけるのはいつもおっかなびっくりだったんだけど、風呂上がりにかさかさになって痒がる私の手や足にオロナインを塗るのはじーちゃんの役目だった。
膝の間に私を座らせてオロナインを塗ってくれるじーちゃんの、不器用な手つきをずっと覚えている。