OK
  • Ff2z021月6日
    冬枯れの街に不釣り合いなほど鮮やかな空に、ひと刷毛塗り残しみたいな薄い雲がかかっているのを見ると、この世界は一時間いくらの安いバイトの学生に描かれた、低予算の習作なのではないかと思う
    ありもので適当に作られているから何もかもがずさんで、その中にいる自分も不出来な失敗作なのだ。
    などと自分を慰めながらマフラーを引き上げる。
    まだ使えるから、と捨てていないだけの薄いマフラーの毛玉を眺めて電車に揺られる。
    この先の道がまだ描かれていなかったら、どこにも行かなくて済むのに。
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