返信の受付は終了いたしました。
-
-
- 読み込み中...
誰かに言われた訳じゃないのに頭の中では誰かの目だけがずっと恐ろしく光り輝いてしまっている
僕の心臓は今も本当に動いているのかな
いや、前も動いていたのかな
繰り返す日常の中で空を眺めている内に
一生が終わってしまって僕の物語は終わりそうだ
そんなこと思ってしまっても少しだけ真新しいものが見てみたくて
僕の足はあまり歩いたことのない道を選んで物語を探している
そんな話をさいつかの君に読んで貰えたら、なんてね
君に会うか分からないのに、君が誰かも分からないのに
馬鹿みたいだね、多分君は、きっと君は笑うと思うよ -
時折ふと虚しくなって自分の歩いてきた道を振り返る
失った言葉とか手放した感情とか退屈な時間と記憶とか
積み重ねて積み立てて雪崩て消えていく感傷の足跡とか
見えなくなってしまったところで何も困りやしないんだけどね
どうしても僕は日々の中に夢を見ることをやめられやしないんだ
馬鹿みたいだって言葉は雑踏の中で誰かが誰かに言っているのを聞いたくらいで
別に僕の人生に投げかけられた泥じゃないのにさ
僕は僕にずっと否定の言葉を投げかけ続けてる
目に見えているもので美しいものは
この街の夕陽といつか遠い昔に語られた海の風景だけだ
僕には本を読む術が無いんだけど物語に生きる人間には
感情だけで心臓が動いてしまえる程の命輝く瞬間があるらしいよ
僕には考えられもしないんだけれど
考えてみたくなるよ、誰にも言わないけどさ
だって馬鹿みたいだからね