スレ主
"語られなかったこと"もまた、歴史のうちである。
昔、そう遺した歌人/俳人が居た。
今の私や他の人々も、これから先の日本や世界の歴史的な──事件であれ偉業であれ──物事に関与し名を残すことなどは多分、おそらく、きっとあるまい。
(もちろん名を残せたのならば、それはそれで喜ばしい事ではあるのだけれど)
しかし"語られなかったから"といって、『無かった事にはならない』のもまた事実ではある。
語るべき関係者が絶えてしまいでもしない限り、その人がいたという事実は残るわけだ。
ここで重要になる点は、語るべき周囲の人々が口にする人というのは、必ずしも"その人の全てではない"という事である。
職場の同僚と近所のおばちゃんでは、見えている面は異なるだろうし。愛しい人と嫌いな人では同じ人物を見たとしても全く違う側面を見ている事だろう。
何人もの人が、ひとりの人間の異なる側面を持ち寄ってようやく、本人に限りなく近しい人物像が浮かぶ。