夢でのみ度々訪れている街にまた行った。
いつも彼女と向かうのだが、今回もそうだ。
目的地はいくつかあるが、いつも猫カフェで過ごすことになっている。この猫カフェは常に盛況。私たちは予約を入れているので、今回はスムーズに案内された。ハンガーに上着をかけ、退室前に使う掃除用具を先に取っておく。
動線上にいた彼女好みの子猫の集団と少し触れ合い、そこを過ぎると、どっかりとした、長毛縞模様の雄猫がいる。
色は分からない。というか、彼自身が決めかねているようだった。しかし私の目にとまるように、暖かそうなオレンジになってみせたようだ。
招かれるままに、私は彼のいる席に座った。
席は藤のフレームに生成りのマットレスの深いソファで、私は半ば寝転がるような姿勢になった。
猫はよし、といった様子で、大きな身体を私の腕にからめて横たえた。そしてお互いにグルーミングをする。彼と違って、私の猫はうっかり噛みをするので腰が引けてしまう。通りがかりの店員にそう話したのを覚えている。
彼は大きくて、全てを理解したような猫だった。本当の毛色はグレーの縞だと思う。
スレ主