Tters

TGhGsR スレ主 1日前

夢でのみ度々訪れている街にまた行った。
いつも彼女と向かうのだが、今回もそうだ。
目的地はいくつかあるが、いつも猫カフェで過ごすことになっている。この猫カフェは常に盛況。私たちは予約を入れているので、今回はスムーズに案内された。ハンガーに上着をかけ、退室前に使う掃除用具を先に取っておく。
動線上にいた彼女好みの子猫の集団と少し触れ合い、そこを過ぎると、どっかりとした、長毛縞模様の雄猫がいる。
色は分からない。というか、彼自身が決めかねているようだった。しかし私の目にとまるように、暖かそうなオレンジになってみせたようだ。
招かれるままに、私は彼のいる席に座った。
席は藤のフレームに生成りのマットレスの深いソファで、私は半ば寝転がるような姿勢になった。
猫はよし、といった様子で、大きな身体を私の腕にからめて横たえた。そしてお互いにグルーミングをする。彼と違って、私の猫はうっかり噛みをするので腰が引けてしまう。通りがかりの店員にそう話したのを覚えている。
彼は大きくて、全てを理解したような猫だった。本当の毛色はグレーの縞だと思う。

TGhGsR スレ主 1日前

しばらくすると近くの席で、人が不意に猫に手を出した。店員はその男性と連れの男を注意し、退店を促す。
私はぼんやりと今までここに来た時のことを思い出しはじめた。まだ夢の自覚はない。
大きな猫は、本当に堂々としておりかわいらしい。店でも大層人気があると店員が話す。そんな猫に触れられて私も光栄だ。彼女もおそるおそる、彼を撫でた。猫は満ち足りたようだった。私もそうだった。しばらくゆったりと過ごす。

そして不意に、私は男に叩かれたのだ。
男は先程強制退店した男性の連れだ。異様に若く見えるが、そうではない感じがあった。
店員はすぐさまそいつを追い出す姿勢になったので、私はそれを止めた。男は迷子になって混乱している様子だったから、私はそれを店側に伝えた。店の外へ事の顛末を見届けに行く。
つい熱くなり、男を放置した男性に説教をたれた。道の奥には男性の父親がおり、正論に対し諦めと納得、という様子だった。
歩きながら、口の中に固い違和感。舌で探ると、奥歯が3つばかりボロリと取れた。

私はすっかり思い出し、夢を自覚した。いつもこうなのだ。この猫カフェにくると、この差し歯のようなのが取れる。そして人のいい店員たちが慌てて対処をして、近くの歯医者に歯をつけてもらう予定になる。もう諦めだ。なんの暗示か知らないが。
席に戻ると彼女と猫はくつろいでいる。私もさっさとそこへ戻る。時間がもったいなかった。
雄猫はのそりと立ち上がり、私の胸の上に座り込んだ。大きい彼の毛皮は私の胴体をすっかりあたたかくした。息をついて、撫でる。そういえばこのやり方は、私の猫とおんなじだった。

猫は満足すると退いて、近くの窓際に座った。
後ろ頭の毛が一部分オレンジになっていた。茶目っ気を感じる。可愛いけどあざとすぎないか? と見ると、猫は半分くらいの大きさになっていた。しっぽはさっきより毛が張って、しゃっきりと広がっていた。かわいい。それで行くのか。

頭の中に言葉が響く。同時に視界がホワイトアウトする。
「くるしみ?」
「くるしみだよ。」
私は被せるように応えていた。

あ。
そうして目が覚めた。布団は、暖かい。

夢日記ったー