こどもたちが消えた日

我慢しなくていいのだから、わたしのことを愛してよ

晴天を行く入道雲

くゆる紫煙が脳を刺す
さらば文明また逢う日まで

蝋燭の裏には名前が書いてある

01.ハロー、ミスター・レモネード
02.夢みるレディ・カンパリ
03.マダム・アイビーの回想録

お月見

31. オープン前にカンパイを
32. 耳に耳飾り、首に首飾り
33. 屋根裏部屋に隠した答案用紙
34. 朝の定番メニュー
35. 未来のランチ
36. 手作りの晩定食
37. 冷蔵庫に冷やしたグラス
38. 家庭庭園の秘密
39. 隠された恋人
40. 秋休みの夕暮れ

砂に書いた文字だとしても、その瞬間にはあったんだ

21. 好きなものを嫌いになる
22. 嫌いなものは嫌いなまま
23. 終わりが見えない物語
24. 猫に恩返し
25. 空っぽのお弁当箱
26. 顔馴染みのお客さん
27. 手のひらに書いたひと
28. 一緒に食べた同じ定食
29. 不覚にも発熱
30. 届いた１つだけの絵文字

優しいだけのあなた、愛してるだけのわたし

燃え落ちる恋情

意味無く呼んではいけませんか
最早鳴き声と思ってください

もうずいぶん長い間待ったので、
いまさら少し延びたところでたいして変わりありません

イヤリング

1.幸せのにおいはいつだって、
2.真昼の一等星
3.冷たく澄んだ僕の心に、極彩色の風が吹く
4.そのキラキラは僕のもの
5.私をヒーローたらしめるもの

砂嵐の時計

玉入れ競争の行く末

本当はそう見えているだけ。覚めたらきっとこの世界は

眩しいのは、夏の陽射しのせいだから