• 「凪沙」
    砂に覆われた静か過ぎる場所、凪いだように変化のない景色…その一帯は凪沙と呼ばれ永く周辺国からも不可侵とされてきた。
    隣国の濱沙に現れ、一時的に保護されたシキというこどもはそこから来たという。濱沙の住人は耳を疑った、あの場所には誰も住んでいない筈ではなかったのか…? 
    このように幕を開ける周辺国の腹の探り合い、それぞれの思惑、凪沙が何故不可侵とされているのかその意味が少しずつ分かっていく過程が面白くて1日で読んでしまった。
    シキは結局女の子なのか男の子なのかはっきりしないまま終わったけど、名前に識とか史記いろんな意味がありそうだし、人ではないのかも知れないし、不思議な小説だったなー