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加えてバーチャル内で一定期間納税出来ていない者は電脳を強制的に演算利用する事で納税の代替とされるディストピアに耐えられずバーチャル世界からのログアウト(自殺)を選択するユーザーも出てきた
現実的身体を失った人間の人権、楽園を維持する為に楽園が失われていく過程にゾワゾワする -
近未来SFで意識をバーチャルリアリティにダイブさせる技術が開発された
その技術が安楽死の代替として寿命の近い老人や身体的苦痛の強い人の苦痛を和らげるサービスが始まった
身体的な死を迎えてもバーチャルで精神体のみで生きられるようになったことで擬似的な不死を手に入れたかのように見えたが
バーチャル世界での人口は増える一方で人が溢れ出した
さらに現実世界が嫌だからと寿命が近づく前にバーチャルリアリティに没入する若者が続出、現実世界での社会を支える人口が目減りしていく
このままでは現実世界の人間だけでは社会を運営できないと判断した政府は精神体となった人間にも社会貢献つまり納税を義務化した
バーチャル内でも仕事が行われるようになり、死後悠々自適にすごせるはずのバーチャル世界は現実の世界とほぼ変わらない様相となった
それどころか身体的疲労がなく睡眠も必要ない為、現実より遥かに過酷な労働環境が敷かれるようになってしまった