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猫が言葉を話す?そんな事あるのだろうか?
しかし今私の目の前にいる猫は確実に日本語を話し、どら焼きをとれと命令してくる -
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混乱しつつもどら焼きに手を伸ばそうとした。が― -
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「やめてどら。食べられたくないどら」
なんと、どら焼きも喋った。しかも語尾が"どら"で。 -
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この一連の流れで某国民的猫型ロボットを思い出し、少し笑った。
いや、笑っている場合ではない。何だ?この現象は。 -
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不思議に思った私は、テレビをつけた。
するとニュースで、「動物や家電、食べ物が喋り出すと言う不可解な現象が各地で起こっています」という速報が入っていた。 -
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どうやらこの現象は日本全国で起こっているらしい、この不可解な現象を引き起こした原因はなんだ?それとも誰かの陰謀なのか?
私はさらに情報を得る為に様々な媒体を見まくった、すると -
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「…これだ!」 -
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現在スマート化が一般的になっている。皿にのせればAIが栄養素や賞味期限を語り、猫の首輪は感情や体調を教えてくれる。家電は電池残量や故障を警告する。
どうもAIが自己アップデートした結果、こういう事態になったのでは、と。
しかしそんな事は前代未聞。速報性の高いSNSで一部に囁かれているだけである。
不思議な魔法より多少現実味があるぐらいだ。 -
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すると今度は自分が言葉を発せなくなった。
「あ、う、く、」と、一音一音を発するだけで、言葉が作れない。 -
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次第に頭の中に言葉が思い浮かばなくなり、視界も思考も靄がかかったかのようにぼんやりとしている。 -
「お前、どら焼きとれにゃん」