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だけど、時々思う。
能力も何もなく、底辺の私を、
汚ならしい私を思いっきり
突き放してくれないかなって。
だって、自分には才能も、
力も何もないから。
そんな自分が平気な顔して、
彼の隣に立てるわけもないし、
そんな自分を自分は許せないから。 -
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彼が優しく語りかけてくれるのも、
穏やかな表情を見せてくれるのも、
プレイヤーの分身が優秀だから。
能力があるから。力があるから。
全部、プレイヤーの分身がやったことで、
私がやったことじゃないのに、
彼は優しく語りかけてくれて、
褒めてくれて、認めてくれて、
穏やかな表情を見せてくれて、
いろんなことを教えてくれる。
好意を寄せてくれる。 -
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でも、それを受けるべきなのは
私じゃなくて、プレイヤーの分身だと思う。
私は何もやっていない。
確かに、操作はしたよ。結果は残した。
でも、自分の好きなものだから頑張れて、
結果を残せただけに過ぎないし、
ただのまぐれだ。偶然の産物でしかない。
そんなの才能があるとも、
力があるとも言わない。 -
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もしも、私に実力があって、
能力があって、優秀だったら、
トップを目指せる力があったなら、
許せる自分だったなら、
彼と同じような性格だったら、
もっと、楽な気持ちで、
彼のことを好きでいられたのかな。
こんなに苦しくならなかったのかな。 -
時々、しんどくなってくる。
彼はプロ意識があって、
厳しくて、努力家だから、
なおのこと、自分が彼に
好かれるわけはないと思うし、
むしろ、拒絶されると思う。
でも、突き放されることはない。