• パーバソとバソパー

    ローエングリン実装を匂わせる描写や、馬に「クンドリー」という名前を付けている点など、細部にまで物語や元ネタを意識した設定には期待を抱いていました。また、トリスタンに向かって「浮気はよくない」と明確に言及していることからも、奏章IIIを得て公式はキャラクター性や倫理観を重視しているのだと感じていた。
    しかし、それにもかかわらず、「お父さん」属性が付与され、妻の存在を匂わせる描写があるパーシヴァルにパーバソとバソパーは実質浮気をさせてるという展開は、解釈違いが過ぎると感じざるを得ない。設定や元ネタをきちんと拾っていると見せかけながら、その根幹を大切にせず、パーシヴァルのキャラクター性を崩すこのような展開には、パーシヴァルへの誠意が欠けているように思える。