• XZE5zA3月4日
    万葉集から一首
    風高く辺には吹けれど妹がため袖さへ濡れて刈れる玉藻そ
    意訳:風が空高くから海辺に吹いていたけれどあなたのために袖を濡らして刈ってきた玉藻ですよ
    これは紀女郎(きのいらつめ)が女性の友人に海藻の贈り物をした時に添えた一首 つまり女性同士の友達の歌
    で、「紀女郎の裹(つつ)める物を友に贈れる歌一首」とされており、この時代「裹(つつ)める物」とは「苞(つと)」のことで、この時代物を包んで贈るのは、中に心を込めるという意味があったそう(万葉集入門より)
    そこまで深い友情を歌ったものではないそうだけど、それが逆に屈託のない友情を思わせる感じがして好き
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