• RMa8iF3月10日
    汚れた手帳を拾って読んでた。持ち主はとっくに喰われたのかな。一つでも儲け物の情報はないかと思ったのだが、人の人生を覗き見する気分もあるにはあった
    東のシェルターに食糧が無くなってから彷徨い歩いた事、奪い合いで青春をすり潰し事、気晴らしの狩、断続的な空白、老衰……相当な手練れであったらしいこの人物は若い頃の俊敏さを失いじきにゾンビの餌になる事を予期していた
    それと最後に「読んでくれてありがとう」の文字
    もっと食糧の在処とか安全なシェルターがあるとか…マシな事を書き残してくれよ、クソ、
    こんな小さな手帳に収まる一生、もっと良いことあっても良かっただろ…