スレ主
どうして書くことから、離れられないんだろう。
真夜中の午前2時。スマホの液晶画面から発される光が、彼の顔を青白く照らす。きっと今の自分は、暗い部屋に降り立った亡霊のように見えるのだろうなとぼんやり思う。ああ、それにしても。
「……あー、書けない」
メモアプリを見ながら呟く。先ほどから書いては消し、書いては消しを繰り返しているせいで一文字も進まず、真っ白なままだ。別に職業として物語を書いているわけでもないし、いわゆる趣味の原稿に追われているわけでもない。ネットに作品をあげてはいるが、そうしたところでバズるようなものでもない。いいねの数は大体0が常で、感想も0。金も信頼も名誉も掛かっているわけではないのだから、正直今すぐ書くのをやめたところで、誰も困りはしないのだ。最近はそこまで誰かに承認されたい欲求もないし。