• 数年前の夏の話。
    外を歩いてたら視界の端に何度も同じ人の後ろ姿が入り込む。ルートが被ったのかな、結構な範囲を移動してるのに変だなーと思いつつも気にしないようにしてた。
    最初のうちは日陰にいたから気付かなかったけど、何回目かで日向にいるその人を見てぎょっとした。その人だけ輪郭を切り取ったように薄暗い。足元の影もなかった気がする。
    熱中症で変なものでも見えてるのかと思ってカフェで涼んでみてもまだ店の外にいる。そこそこ人の多い街中に出ても人混みの中にいて、近付いたり離れたりしながらずーっと視界にちらついてる。
    なるべく見ないようにしてたけど、あまりにも気になるのであえて凝視してみたら相手が振り向きかけて、やばいと思って咄嗟に目を逸らしたら次の瞬間にはいなくなってた。その後は見てない。
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  • Tter主(tv1.Z/)2022年7月5日
    おおお…怪談オブ怪談なエピソード…!特に「その人だけ輪郭を切り取ったように薄暗い」のところ、まさにこの世ならざる存在を感じさせる佇まいが浮かんでドキドキしました…。そして相手が振り向きかけて咄嗟に目をそらすのも、まさに怪談というのか、もし目があってたらどうなってたのか…と考えると不安になってしまいますね…。ついてくる系の怪談だと、足音が…後ろから追いかけてくる…がある種の定番ですが、後ろ姿で視界の端をチラつくというところも異質ですね。
    物凄く謎だけど、夏だしお盆で帰ってきたそのへんの知らないおじさんとかだったのでしょうか…。ご投稿ありがとうございます!