• 『流しのしたの骨』江國香織
    厳格だけど少し不器用で間の悪い父、しっかりものでポエジーな母、おっとりしてるけど誰よりも頑固な長女、情熱的で恋にまっしぐらな次女、マイペースで平らかな心の三女、少し変わり者だけどみんなに信頼される長男(末っ子)。秋頃から春にかけての、六人家族の宮坂家の生活模様が、三女のことちゃんの目線で淡々と描かれる。毎年寒い時期になると読みたくなる小説。