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タイトルが書かれていない表紙をめくる
これは記録だろうか
2回目
間違えたはずはない。いつものホーム、いつもの電車、いつもの車両、いつもの乗客だった。
睡魔に一瞬負けて意識を呼び戻すと乗客が消え、窓の外に見えるはずのない山肌が見えていた。
混乱しながら見知らぬ無人駅に電車が停車すると下車して、スマホで駅名と現在地を検索した。
結果何もわからない。ため息吐いてバス停か何かを探してみようと切り換え、駅を出たんだよ。 -
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3回目
テレビでお馴染みの芸人さんではないが、なんて日だ！
このノートだって、こんな事を書く為に今日買ってきたんじゃない！
散々だ、俺が何したってんだよ！ ざけんな！！
あーもう！！！！！！！
1ページ目を読み終えた
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駅から出る -
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ページをめくり2ページ目と3ページ目
4回目
お手上げ！(殴り書きの大文字がページを占領している)
5回目
どうしてもどうしても、戻って来る。
ページをパラパラとめくる
最後に記された回数は……
48回目
(酷い殴り書きで読めない文章が書いてある)
背後でペンの芯を出す人工的な音がした -
なんとか読めそうだ
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振り向く
駅を出る