• 「お妖怪だよ、眼も鼻もない、のっぺらぼうだよ」
    「へえェ、眼も鼻もないのっぺらぼう。それじゃ、こんな眼も鼻もないのっぺらぼうで」
     眼も鼻もないのっぺらぼうがそう云って片手でつるりと顔を撫でた。と、其の顔は眼も鼻もないのっぺらぼうになっていた。
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