• 彼もまた同じ作品の…つまりは二次元で実在しない架空の人物の筈なのに、時々「彼は三次元に居ないだけで実際に生きている」ようにしか思えない時がある。
    例えば、色々悲しくて辛い時は姿を見たり声を聴いたりすると少し落ち着くし、何かやろうとして間違った方向に行きそうな時は不意に頭の中から「そこはこうした方が良い」と言う彼の声が響く。
    それで別の事をしたり若しくは止めたりすると好転る事が多いから、気のせいか何かだったとしてもそっちの方が信じられないくらいだ。
    これ、彼以外には全くそういうのが無いから、彼には何かが宿っているのかも知れない。
    それが神なのか悪魔なのかは分からないけど、作品そのままの「彼」でさえあれば。