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仏を畜生にまで貶めるから効果が強い、一度憑くと子々孫々見守ってくれる、だから憑き筋になりたければご連絡を…って感じでさ。
でも、これは犬も同じだけど、神や仏って本人が望んでなるものだろ？衆生済度を願い悟りを開いて…ってさ。それを土に埋めて無理やり…ってのは…。しかも仏から呪いの道具にまで落とすんだから、あれは絶対神じゃないね。見守るなんて嘘に決まってる。だからあいつも宮司さんを頼ったんだろ？憑いてる化け物を落とすためにさ。オオカミが天敵だから祓ってくれますよ、ってオオカミの骨を買わされたりして。嘘のくせに。失敗したからあいつ死んだんだろ。嘘ついたから。あいつ、まだこの世にいるよ。騙されたからな。ああいうのは土地に憑くんだよ。お前もやめたほうがいいよ。 -
ここまでなら、まぁ、オカルト的なよくある話じゃん。でも何が怖いって、あいつの一族の犬神の作り方よ。普通は犬なんだけど、仏像を使ってたって。
仏像を埋めて、目の前で犬を可愛がったり拝む姿を見せつける。埋めたら埋めっぱなしで手入れも何もしないんだと。そうしていく内に、仏像の色が黒くなっていく。「嫉妬や怒りや憎しみを溜め込んでそうなる」って、あいつのばあちゃんが出した本に書いてたわ。あ、その本ブックオフで100円だった。
そんで、真っ黒になる瞬間に仏像の首を切り落として完成…ってさ。