• 映画化ってそんなふうに使っていいんだ…ってなりました。
    原作の『顔の鏡面』に対して映画版タイトルが『鏡心〜凸〜』だった時点で期待値はほぼゼロまで下がってて、実は観に行くのも乗り気じゃなかったぐらいなんですが、これは本当観に行ってよかったです。
    ネタバレOKの場なので話しますね。

    原作読んでください。
    原作通りの空気感、画面の冷たさ、逆に原作が映し取ったんじゃないかっていうぐらいの情景描写、というのも原作を読むべき理由ではあるんですが、それ以上に、
    この映画は『原作の鏡の反対側』を描いているんです。あのラストで鏡から脱出したシーン、原作では鏡の向こうから『やってきて』いるんですよ。しかもそれは原作でもラストシーンなんです。つまり時間経過自体は原作と同じ時間で、同時刻に鏡の向こうで何が起きていたのか、映画でやったんです…。
    原作辿るだけがメディアミックスじゃないんだ…。
    タイトルに釣られて映画観た人は原作読んで、原作読んだ人は映画見てください。
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