• 魔王を倒したあと、需要がなくなり途方にくれた俺、勇者5代目。世界が魔物と和解したのはいいが、仕事がないんだ。俺は戦うしか脳がない。
    勇者に伝わる伝承で「魔王討伐後、どうしても困ったら行く場所」に行くことにした。

    火山地帯。温泉で有名だ。しばらく伝説の勇者ショーをしたが残虐、魔物に対する煽りとされ裁判に。
    世界に俺の居場所はないと絶望し、火口に飛び降りたが、耐久性がありすぎて復活してしまった。
    光り輝く火口の奥、なにやら黒い塊が。箱?
    開けたらファンファーレが。懐かしい音。

    初代勇者の秘宝、赤龍マントを手に入れた!
    宝箱に使用説明書。
    防寒のため着ると皮下脂肪がフタ周り付きます。帽子と強風対策の付属品ベルトもご使用下さい。使用料としてお菓子の配達お願いします。慣れたらご返却お願いします。
    世界各地を荷物付きで回っていた俺、配達は得意だ。誰かの幸せのために。勇者にピッタリではないか。まさかこんな訓練、再就職があるとは。