• 「シュレディンガーの猫、パブロフの犬」読了。
    AIを扱った割と骨太なSF作品なのに、上手いことボーイミーツガール(ガールミーツボーイ)していて、彼らに感情移入しながらも色々と考えさせられた。
    AI懐疑派ですら、社会インフラに組み込まれたAIを利用するうちにいつの間にか慎重さが失われていく描写が上手い。
    かといってアンチAIという安直なテーマではなく、自分達が生み出した存在との向き合い方を考え続けていく事を、主人公二人やそれを取り巻く大人達との関係を通して示唆するきれいな終わり方だった。

    どうでもいいけど、主人公二人揃ってモスバ食べるのが下手でソースべったりになるのが可愛かった。
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