しりとりで小説作ったー

2022年7月9日に作成 #ネタ
しりとりで小説を作りましょう!
多少話に整合性が取れなくても大丈夫!気軽にどうぞ!

NGは中傷など倫理に悖るもの
その他しりとりのルールに則っていないものや、単語のみもNGです
このTterは自動削除されたか、作成者によって削除されました。
アーカイブのみ閲覧できます。
  • 「いけないですよ、無賃乗車は……!」不気味な笑みを浮かべる運転手。前方から目を離して三人を睨めつけた。
  • だが、バスの系統番号など見ていなかった。あそこのバス停は2種類のバスが止まる。
    1つは大きな駅を経由して病院に向かうバス。もう1つは公園を経由して病院に向かうバス。
    どうか、公園経由のバスでありますように…とカオルは願う。
  • すぐにでも出発したいのか、バスは数回クラクションを鳴らす。とにかくバスに乗ってしまおうとカオルは火事場の馬鹿力を発揮して、ミサキと来栖を無理やり抱えてバスに乗り込んだ。
  • 冷静さを欠いた来栖の声だった。
    ──すみれ。彼の恋人相手の名前なのだろうか。
    「きみはカオルくんだ…、わかっている。…さっきも言ったが、恋人に似ているんだ。すみれに見えてしまう。どこにも行かないでくれ、すみれ」
    段々と様子がおかしくなっていく来栖。
  • 「助けることができない」という合図を貰ったカオルは困ってしまう。
    ミサキはまだ歌ったままで、この黒ずくめ達は話が通じない。ここは自力で乗りるしか無いのだろうか。
  • 頼まれるような視線を向けられても、来栖はあまりの展開についていけない。「そっちでなんとかしてくれないか」と目で合図を送った。
  • 少々戸惑いながらカオルは言った。
    「訳あってセーラー服着てますが、僕…男です」と。
    「それは新しいって感じで良い!!売れっ子になれるぞ!」
    カオルはこの人らは話が通じないと思い、来栖に助けを求める視線を向けた。
  • 気づかれてしまう、あの黒ずくめ達に。
    「なんだぁ?あの歌ってるやつ」と黒ずくめのひとりが言った。その声を聞いたとき、カオルは植え込みから飛び出した。
    「誰だかわからないけど、ミサキには手を出さないで」
    彼の言葉を聞いた来栖は心配そうな顔をした。
  • 「大丈夫だから、ミサキ」
    カオルは自分の胸元で暴れるミサキがどこかへ飛び出さないよう、少し強めに抱きしめた。
    そして彼は植え込みの隙間から、黒ずくめの団体の様子をうかがう。
  • 「来栖さんが生きてないとは言え、危険な事をさせたくないわ…!!」
    ミサキは思わず大きな声を出し、急いでカオルが彼女の口を手で覆った。
  • 「すまない。なにか大変なことに巻き込んでしまったかもしれない。こちらで相手の気をひくから、その間に逃げてくれ」と来栖。半透明になりながら襲撃者に近づいていく。
  • とにかく今は息を潜めておこう。カオルはそう思った。
    ミサキは恐怖で身をカタカタと震わす。
  • 猫の植木鉢から鍵を探すとたしかにあった。
    カオルは先ほどと同じように触れる。
    目を閉じて残留思念を読み取っている中、大声で「カオル逃げて!」とミサキが叫んだ。