しりとりで小説作ったー

2022年7月9日に作成 #ネタ
しりとりで小説を作りましょう!
多少話に整合性が取れなくても大丈夫!気軽にどうぞ!

NGは中傷など倫理に悖るもの
その他しりとりのルールに則っていないものや、単語のみもNGです
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  • 「ねぇ、なにか読み取れた?」
    ミサキがそう聞くとカオルは小さく頷いた。
    「来栖さんの恋人さんは、遠くへ行こうとしたみたい。でも、どこなのかわからない。そこが知るために部屋の中に入って物を触りたいけど、不法侵入になるしな…」
    ミサキも「不法侵入は困るよね」と頭を悩ます。
  • タブレットをカバンから取り出し、物凄い速さで文字を打ち込むミサキ。
    そんな事を気にせずに来栖は「1階の角部屋が恋人家だ」とアパートを指差す。そう言われ、早速カオルはドアにそっと触れる。
    不思議そうにした来栖を見てミサキは言った。
    「カオルはね、サイコメトリーなの。ああやって残留思念を読み取ってる」
  • 「ほんと…ミサキには困ったものだよ」
    カオルは彼女がスマホで撮影するのかと思うと、小さくため息をつく。
    しかし、依頼者からこんなにもお願いされたのに断る方が苦しい。だから来栖の手をカオルは優しく握った。
  • しばらくすると、またカオルの事をじっと見る来栖。
    「本当に大切な人だったのね…。そうだ、カオル。来栖さんと手を繋いだら?」
    ミサキが耳打ちをしてくる。
    「ネタ帳に書く気だろ?嫌だよ」とカオルは断った。
  • うるさかった通りから、三人はいつの間にか閑静な住宅街にいた。
    「来栖さん、この辺りに恋人さんの家があるんですか?」とカオルは問う。が、来栖は何も答えずにカオルを見るだけだった。
  • 「く…、スカートってスースーして寒いな…」
    カオルは呟く。
    「それはごめん、タイツの用意忘れてた」とミサキは謝った。
    来栖はふたりのやり取りを見て、ふふっと笑う。
  • 来栖は苦笑しつつ、「どんなやり方でもいいから、彼女の無事を確かめてほしい。それだけだ」と言った。二人は黙り、真剣な表情になる。「それは、お約束します」
  • 「用意周到だね、ミサキ…」
    乾いた笑いをしながらカオルは言った。
    「まぁね!来栖さん、カオルのセーラー服姿って気になるよね?!」と彼女は目を輝かせて聞く。
  • 「悪いけど、探偵は目立つ服装は駄目だから。なにその物語に出てくるような探偵の制服…」
    カオルは冷たく言った。
  • 「びっくりさせてしまったかな…。カオルくん、申し訳ない」と来栖は申し訳なさそうな表情をし、謝罪をした。
    「カオル。来栖さんの依頼終わるまで、女装しよう」
    先程までとても喜んでいたミサキだが、打って変わって真剣な声で言う。
  • ただでさえ、メイクを勝手にされた。これ以上、ミサキのワガママを通してはならない。
    カオルは来栖に視線を移すと、じっとこちらを見ていた。
    「えっと…来栖さん。どうしましたか?」