片隅の文具売り場の試し書き「あああああああああ」断末魔

長かった冬が過ぎ行き水晶のようにきらめく春の雪解け

春が来た。また、新しい春が来た。ここに居るのは変わらぬ私。

もう二度と呼ばないだろう君の名を　おわりはずいぶんあっけなかった

「私にもまだ夢はある来世では×××になりたい」手記は途切れて

出勤だ出勤出勤出勤だ　わたしの時間は有限なのに

うららかな春の陽気につつまれて　いつもと違う駅から歩く

今日からは羽織る上着も薄くして街へ繰り出す春の訪れ

春よこい　冬→梅雨→初夏じゃ　気が狂う
春ちゃんとこい　スキップせずに

大都会行く宛もなく立ち尽くす
知らない傘が平行移動

昼夜も天気も問わずいつだって鼻水が出る
花粉じゃない説

花粉でさ　体は痒い　顔痛い
皮膚がボロボロ　棲み分けしたい

とりとめも無いことばかり考えて
1人過ごす部屋深夜2時

袋止めクリップ持ってきたけれど用済みになった、腹は満ちた

どこにいても何をしても浮いている　世間が水なら私はあぶら

いつまでも　あると思うな　配信を
観たかったのに　配信終了

春休み　わいわい遊べる　はずもなく
ガリガリ勉強　我受験生

のんみこんだ元気だしてねのことば
ネット越しではなんかちがくて

来月に　来たる最悪　クラス替え
大体毎年　ぼっち確定

みぞおちに怒りを折り畳んで仕舞い
赦しに見えない笑顔を造る