誰もいない居るはずなのに見えてこない
勝手に孤独を選んでしまう

独りでもトイレのドアを閉めてするところから始まる丁寧な暮らし

寝て起きて夕方になってしまったと嘆けばそれすら夢だった

祝報が飛び交うなかで人知れず
消えゆく君のために祈ろう

寒い日の温泉みたいな声が出た
トイプードルの仔犬を抱いた

ひとつだけ羨ましいとするならば産みたいとそう思えた気持ち

人権の標語で賞をもらった子、かつてわたしをいじめていた子。

ひと休み陽当りの良いベンチにて
そっと目を閉じ口元緩む

スギ花粉くしゃみ鼻水目の痒み　情緒に欠けた春の便りだ

家にある 全てのサプリ 飲み干して
今日も元気と 呟くわたし

深夜2時　さすがに寝ないとマズいけど
それで寝れたら苦労はしない

2月には、もう春なの！？と言ったのに
震えるほどに冷える3月

雄弁は銀というなら片隅で黙るわたしは金いろなのか

失敗の味がしている目を離し焦げてしまった食パンの炭

ひなあられ　それだけ当たりであるように特別だったチョコ味の玉

友達の有効期間期限切れ
いつかどこかでまた逢う日まで

眠れないので本を読む
なんてこともせず無心でスマホを触る

見送ってひとりでもぐるコタツもぬくい
だけど早く帰ってこい早く

一日に何杯までならセーフかと
考えながらカフェオレを飲む

夜明けから日が暮れるまで飲み続け
今度は夜明けまで飲み続け

5時起きとLINEが来てる寝なくては
目覚まし掛けた、おやすみなさい