空腹に負けて取り出すさつまいも200Wで回り続ける

パン・チーズ・肉・チーズ・肉・チーズ・パン
野菜ジュースで罪を帳消し

リニューアルだって言い張るひとまわり小さくなった菓子パンを食う

つながりはゆびさきひとつで断ち切れて「このユーザーをブロックします」

文具店　百円均一　手芸店
買い込んだあと　積み上げるだけ

秋風が運ぶ寂しさ足元の枯葉を鳴らし歩いて帰る

連れ立って来るんじゃなかった思い出を汚されるならひとりがよかった

でも、どうせ、だって、ばかりの母の口　ミュート機能があればいいのに

干からびたミミズの死骸 あたたかいもので傷つくこともあるよね

暴れたい気持ちを乗せて弾け飛ぶポップコーンの出す破裂音

太陽と地球と月と天王星
久方ぶりに目線を合わす

誕生日に欲しいものは本を1冊読み終えるくらいの時間

此処は夏の墓標だろう真っ黒に枯れてしなびたひまわりの茎

お吸い物松茸の香り限りなくほんものに近いにせものの味

真東の少し北から出た月が
秋の夜風に白く震える

今日もまた壁に向かって呟いて遠くで響くサイレンの音

お土産に買うには重くでかすぎの田舎の町の名物の柿

朝ごはん お米もいいしパンもいい
コーンフレークも捨て難いし

保守
人は或るカテゴリーにて殺される　校庭をまわり続ける鼓笛隊(加藤治郎)

お日様を吸った芝生で左右するポメラニアンの全力ダッシュ