あたまいた　腕も上がらず　寝込んでる
祝日なのに　ワクチンつらい

車窓から、きっと一生訪れる
ことのない街、暮らしを眺める

シガレット 仕送りで買う秋と老い。
30年後、また会いましょう

定位置の居心地の良さ沈む午後
午前のわたし裏切る私

腹痛い気づけばずっと腹痛い　ぽんぺぽぽんぺ　ぽんぽんぺ

とおきそらに ちいさな箱ひとつ いのりをだいて ひかり待つよる

寒すぎる　おまえを足すと暑すぎる
午前一時の毛布と会議

本名も知らない友に会いに行く
黄色い電車でネットを越えて

青い海　焦がれ来たのに　曇り空
心を映してほしくなかった

太陽と宇宙の温度のぎりぎりの ここしかない位置地球の奇跡

何度でも伝え続ける 大丈夫
君笑うまで 君眠るまで

冷える夜　ヒートテックに　裏起毛
寒さ対策　万全で寝る

当店の
ポイントカードは
おもちです？
おもちではない？
おつくりします？

わかる人だけがわかればいいなんて口先だけの強がりだけど

ツナ缶のオイルを洗い鈍色のシンクにかかる寂しげな虹

秋冬の 恒例行事 もう一口 罪悪感とは幸福感

また今日も3歳相手に怒鳴っちゃった
23時半　もう明日がくる

遠ざかる君の笑顔と氷菓子
まだ半袖をしまえない冬

眩しさに傷つけられて西側のカーテンひとり色褪せていく

夜ふかしをしたいんじゃない寝て起きて朝になるのが嫌だってだけ