白みゆく空を眺めてもう朝と絶望している眠れないぼく

スイーツも夢ばかりじゃないメロンなのにマスカットなんて詰められて

ありがとう…良い薬です…太田胃酸…（ヘヴィユーザー）

気がつくといつでも損な役回りノーベル平和賞も貰わず

欠伸して　涙止まらぬ　水曜日

眠すぎる　まぶたを擦って　一夜漬け
後悔しても　時は戻らず

毎日が難問と化す服選び 予測変換機能がほしい

暗闇の輪郭ぼかす光る板 世界を手中に収め二度寝

秋という季節のいのちは短くて一歩先にはもう冬がいる

よく寝てる飼い犬の腹に耳を当て
命の音を確かめる夜

秋雨の冷たいことに気づく時ひとりで歩く寂しさを知る

もうそこに私の居場所はないけれどあなたが楽しそうでよかった

この時期に着る服みたい
あなたへと 送る言葉を選べずにいる

「サークルに　誰も入って　おりません」
入れたい誰かも　特にいないな

街路樹は秋めいている赤黄色橙色のキャンバスになる

夕暮の　空に滲むは　紅葉たち
季節の色を　空に感じた

ついてない日の夜に見た半月が
四次元ポケットだったらいいのに

コスモスとお揃いの色薄紅のリップを引いた週の始まり

三日月の照らす水面の藤色が
無理にほほ笑むあなたを包む